フランス在住のカメラマン、松永学さんによるフランスの猫さま紹介! 第72回目はペルシャ猫のジェリー(jerry)さま。

病気がちだけど今が一番幸せな猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.72
猫さまの話をもっと聞かせて! 



8歳の男性猫さま、ペルシャ猫のジェリーさまです。



僕は小さなテラスがある、とても明るいパリのアパルトマンに住んでいます。病気があるので、飼い主は僕の世話が大変らしいです。



僕の平均的な一日は、飼い主と同じ時間に起きて、まずは朝食を食べます。飼い主が仕事に行く時にさよならを言い、寝室に行ってお昼寝します。飼い主が帰ってくる時間には、入り口のドアでおかえりなさいを言います。
夜ご飯の後は、顔をきれいにしてもらいます。食後は目のまわり、口ひげとあごに食べ物がついているからです。夕食時には心臓の薬を飲み込んで、テラスで外の空気をたくさん吸って、植物の中で横になります。



夜は飼い主が本を読んだり映画を見たりしているところに寄り添い、撫でてもらいます。週に3回は、絡んでいる僕の毛をブラッシングします。過去には辛い思いもした僕の猫生ですが、今が一番幸せな毎日です。




飼い主から見たジェリーさまとは?

彼は真の人生の伴侶です。私たちは多くの瞬間を一緒にすごし、彼の人生の後半をできるだけ幸せにするために最善を尽くしています。彼の目つきが大好き。特にお腹の毛並みの柔らかさは最大のチャームポイントです。
ジェリーはお腹が空いた朝、私が朝早く起きられないと思っているのでしょう、かわいらしく催促してきます。



彼は私の心の状態を理解し、反応してくれていると思います。私が悲しかったり疲れていたりすると、彼は私の隣に座って動かないのです。
実はジェリーは6年間、あるカップルと暮らしていたことがあります。その飼い主は、ジェリーが必要とする毎日の世話をする余裕がありませんでした。ジェリーは腎臓が弱く、2回手術を受けていたのです。その後、彼は保護協会に引き取られました。



残念ながら、ジェリーはすでに年をとっていたため(少なくとも若い猫が欲しかった人にとっては)、ジェリーの養子縁組は叶いませんでした。その時も腎臓や消化管の病気に苦しんでいました。協会のウェブサイトで広告を見た時、ジェリーはまだ怒っているようで、悲しんでいるようにも見えました。しかし彼の身の上話に共感した私は、ジェリーに会いに行きました。そして、3日後には私のところにやってきたのでした。

取材、文・松永学

取材、文・Manabu Matsunaga