今回、ご紹介するのは、映画『炎上シンデレラ』。スキャンダルで炎上した女優・安西みつほと、彼女を主演に映画を撮りたい青年・田代良一が繰り広げる悲喜劇を描いた作品です。田代を演じた飯島寛騎さんに、お話をうかがいました。

「いろんな世代の方々に観ていただきたいです」



【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 126

映画『炎上シンデレラ』は、『結婚できない男』『梅ちゃん先生』『特命係長・只野仁』など、多くのヒットドラマの脚本を手がけた尾崎将也氏のオリジナル脚本による第3弾監督作です。

主人公は、初主演映画を撮影中にスキャンダルを起こして大炎上、順調だったキャリアを絶たれて表舞台から追放された女優の安西みつほ。その映画でメイキングを撮影していた田代良一は、いつかみつほを主演に映画を撮りたいと願っていたものの、夢は叶わないまま終わってしまいます。

ところが、1年後にふたりは偶然再会。みつほは再起をかけて小劇団の舞台への出演を決め、田代はみつほと離れたくないばかりに舞台のメイキングの撮影を引き受けます。

田代はみつほのために必死に舞台を成功させようとしますが、さまざまなトラブルに見舞われます。

ヒロイン・みつほを演じるのは、モデルとして同世代から絶大なる支持を受け、クリエイターや女優としても活躍。本作が映画初主演となる田中芽衣さん。

みつほと運命的な出会いをする田代良一役を、『仮面ライダーエグゼイド』で主演デビューし、映画『ブレイブ‐群青戦記-』などの話題作出演や『警視庁・捜査一課長』シリーズでファン層を広げた、若手成長株俳優の飯島寛騎さんが好演。尾崎将也氏が生み出すポップでシニカルな悲喜劇を体現しています。



ーー麗しいルックスの飯島さんが、オタクファッションに身を包んでいる姿はインパクトがありますね。

飯島さん 田代は、生まれながらの映画オタクで、ほかのことには目がいかない不器用な男です。偶然、監督が田代と同じようなネルシャツを着ていて。「柄に柄で、ネルシャツにチェック柄を合わせてみよう」などと監督と話し合いながら、ビジュアルを作り上げていきました。

かっこよくなり過ぎないメガネのフレームを選んだり、メガネを少しななめにかけたり、ヘアスタイルに寝ぐせをつけたり、ひげのそり残しを表現したりと、細部までこだわりました。



ーー田中芽衣さんと初共演された印象は?

飯島さん とても天真爛漫でパワフルでした。しかも映画初主演なのに、顔に不安な気持ちが一切出ていなくて。芯の強い女性だなと感じました。撮影前に、監督を交え綿密な打ち合わせを行ったため、現場で自然と役に入れたこともお互いにとって良かったと思います。

ーー田代のどのようなところを大事にして演じたいと思いましたか?

飯島さん 田代は批判されても夢を曲げません。彼のピュアで頑固なところを見ていただきたいと思いました。また、田代が撮影するシーンでは、作り手として安西みつほという被写体を最高にキレイに撮りたいという気持ちでお芝居していました。



ーー田代と共通点を感じたところは?

飯島さん 田代は、頑固で不器用なんです。僕も似たようなところがあります。

ーーそれは飯島さんのプライベートの恋愛面でも同じですか?

飯島さん そうですね。昔から僕は不器用なんです。ただ、不器用ながらも、親からの教えで礼儀と謙虚さは忘れないように心がけています。人はひとりでは生きていけません。何かを指摘していただいたら、「ありがとう」と感謝の言葉を口にするようにしています。それは仕事に対してもプライベートに対しても同じです。



ーーこの作品は、みつほと田代が繰り広げる悲喜劇を通して、失敗してもやり直せるというポジティブなメッセージを与えていると思います。

飯島さん 年齢を重ねるにつれて妥協点が見えてきます。夢を与えたいと言ったら、大げさかもしれませんが、田代が妥協せず好きを曲げない姿をいろんな世代の方々に観ていただきたいと思います。

インタビューのこぼれ話

『ウルトラマンデッカー』(テレビ東京系で放送中)で主演を務める松本大輝さんが、飯島さんとの出会いがきっかけで演技の道に進むことになったと告白。そのことがニュース記事になっていることを伝えると「彼がそんなふうに思ってくれたなんて全く知りませんでした。同じ北海道出身ですし、嬉しいですね。僕からも彼にありがとうという言葉を伝えたいです」(飯島さん)。

Information



映画『炎上シンデレラ』
11月4日(金)より、池袋HUMAXシネマズほかにて全国順次公開
出演:田中芽衣、飯島寛騎、比佐仁、見里瑞穂、佐々木史帆、横田真悠/大河内健太郎ほか。
©クエールフィルム

衣装協力:ニット ¥12,980、ジャケット ¥11,990、パンツ ¥12,980、シューズ ¥29,700(以上、すべてビューティー&ユース/ビューティー&ユースユナイテッドアローズ丸の内店 03-6212-1500)、〈ハーゴ〉のネックレス ¥25,300、〈ナラティブプラトゥーン〉のイヤーカフ¥5,280(ともにジョワイユ/ジョワイユ 03-4361-4464)、そのほかのアイテムは、スタイリスト私物

写真・北尾渉 文・田嶋真理  スタイリスト・中西ナオ ヘアメイク・佐藤友勝

写真・北尾渉 文・田嶋真理 スタイリスト・中西ナオ ヘアメイク・佐藤友勝