投資って、やるべき?

西山美紀さん ファイナンシャルプランナー。お金、生き方などをテーマに取材を重ね、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方、使い方を発信中。All About貯蓄ガイド。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)など。

散財好美(さんざい・よしみ/31歳・フリーランス) 年収は手取りで約300万円。推し活とちょこちょこ散財する癖が抜けず、気づくと残高減。貯金はこの3年で約150万円。

今さら聞けない投資の基本をおさらい。

好美:最近、やたらと投資というワードを耳にする気がするんですが、実はよくわかっていなくて…。

西山:投資とは、資産を有効活用してお金を増やすこと。低金利時代の今、銀行にお金を預けていてもほとんど利子がつかないですよね。そのお金を投資という形で運用すると預貯金よりも高い利回りで運用できる可能性があるので、資産形成の効率が上がります。

好美:でも株で大損してしまった、なんて話を聞くと、ちょっと怖い気もするんですが…。

西山:確かにリスクはゼロではないし、すぐに現金化しにくいなどのデメリットも。でも現金も価値が下がるリスクはあるんですよ。

好美:え!? そうなんですか?

西山:最近いろいろなものが値上がりしていますよね? たとえば、以前は100円だったものが、今は110円出さないと買えないということは、お金の実質的な価値が下がっているんです。

好美:ヒィ〜!! 現金が安心だと思ったら、違うんですね…。俄然、投資に興味が出てきました!

投資で気をつけるべきルールとポイントは?

好美:で、投資って具体的にはどうすればいいんですか?

西山:投資にはさまざまな種類がありますが、初心者向けのものを下記にまとめてみました。でもその前に、投資の基本的な考え方を。まずは、余剰資金でやることです。

好美:余剰資金って?

西山:手持ちの資産のうち、生活防衛費といって不測の事態に備えたお金と、数年以内に使うお金を差し引いたもの。生活防衛費は会社員なら半年分、フリーランスなら1年分くらいの生活費が目安です。残ったお金を投資に回すぐらいがちょうどいいと思います。

好美:確かに、いざという時に使えるお金がないと困りますもんね。

西山:あとは、最初は少額で試すこと。いきなり大きな金額を注ぎ込まず、慣れてきたら少しずつ増やしていくのがおすすめです。最近は数百円からスタートできたり、ポイントを投資できたりもするので、上手に活用してみてください。

好美:気軽にできるのは心強い!

西山:また、投資先は分散を意識してください。国や資産、業種などを分散させることで、円安に対抗できたり、業種による浮き沈みに左右されることなく、リスクを抑えることができます。

好美:分散がポイントなんですね。

西山:投資を始めると、景気や世の中の動きに敏感になって、ニュースを見るのが楽しくなりますよ。

好美:早速やってみます!

投資するなら資産が偏らないよう“分散”を意識!

投資先の種類や業種など、ある程度分散させることで資産が大幅に目減りするリスクを抑えられる。資産全体における預貯金と投資の割合も分散を意識して。

【押さえておきたい投資の一例】

株式投資

優待などお金だけではない楽しみも。
企業が資金調達のために発行する株式を売買する。売買の差額による利益だけでなく、配当金やユニークな株主優待など株式を保有することで得られる収益やメリットもある。

投資信託

プロが運用してくれるから心強い。
投資のプロである運用会社がたくさんの資金を集め、投資家に代わって運用する。運用方針に基づき株式や債券などさまざまな金融商品に分散して投資され、運用益が分配される。

国債

国が発行しているから安心感がある。
国が資金調達のために発行する債券のこと。定期的に利子が支払われ、原則は満期になれば元本が返却される。日本が発行する日本国債のほか、各国の政府が発行する外国債券も。

REIT(リート)

プロが運用する不動産版の投資信託。
正式名称は、不動産投資信託。投資家から集めた資金で運用会社が不動産投資を行い、そこから得られる家賃収入や不動産の売買益などを投資者に配当する金融商品のこと。

外貨預金

インフレ対策や旅行好きにおすすめ。
米ドルやユーロなどの外貨建てで行う預金。通常の円預金と同様、預金に対して利息がつくが、預入時と引き出し時に為替の影響を受けるため、その差額で利益や損失が発生する。

次回は、2324号(11月16日発売)掲載予定です!

※『anan』2022年11月9日号より。イラスト・小迎裕美子 取材、文・宮尾仁美

(by anan編集部)