【音楽通信】第141回目に登場するのは、心の奥深くに刺さるメッセージ性の強い歌詞と情感豊かなギターで熱烈な支持を獲得している、結成15周年を迎えた2人組、MOROHA(モロハ)!

高校の同級生同士で上京後に結成


写真左から、アフロ(MC)、UK(G)。2008年に結成。


【音楽通信】vol.141
2008年に結成された、ラッパーのアフロさんとアコースティックギターのUKさんからなる、MOROHA。おたがいの持ち味を最大限に生かすため、楽曲制作やライブともにギター×MCという最小の編成で臨み、グッと心の奥深くに刺さる歌詞と、変幻自在で情感豊かなギターに心奪われます。

2016年に自身のレーベル「YAVAY YAYVA RECORDS」からアルバム『MOROHA III』をリリースし、2019年にメジャー初となるオリジナルアルバム『MOROHA IV』を発表。2022年には日本武道館単独公演が大成功と、活動を続けるうちに一般の方はもちろんのこと、芸能界でもMOROHAファンを公言する方が続出するなど、そのスタンスや楽曲が熱い支持を得ています。

そんなMOROHAが、2023年6月7日に5枚目となるオリジナルアルバム『MOROHA V』をリリースされるということで、音楽的ルーツも含めてお話をうかがいました。

――そもそもおふたりが音楽にふれたきっかけや、影響を受けたアーティストから教えてください。

アフロ もともとはテレビで流れる曲や流行りの歌を聴いていて、人並みに音楽好きでしたね。小学校5年生ぐらいのときからJ-POPのチャートにラップが入り始めて、Dragon AshやRIP SLYME、KICK THE CAN CREWなどを聴くようになって「この音楽カッコいいな」って。そういったグループの音楽はもちろん、ファッションや振る舞いにも憧れて、そういう感じになりたいな、と思ったことが音楽の道を意識する一歩目だったような気がしますね。


アフロ(MC)。1988年1月7日、長野県生まれ。ナレーターや文筆家としても活動中。


UK もともとピアノをやっていたのでクラシックをよく聴いていて、ポップスはテレビから流れてくる音楽ぐらいしか知らなかったんです。でも、僕には兄がいて、兄が聴いている音楽の影響を受けていました。小学校の低学年の頃にX JAPANを好きになって、初めてバンドサウンドに触れて、衝撃を受けて。ギターのhideさんに憧れたこともあって、音楽の道を目指すようになりましたね。

――ギターはいつから弾くようになったのですか。

UK ギターは15歳ぐらいのときからですね、高校1年生の頃です。X JAPANの曲をコピーしたり、あとは流行っている曲をカバーしたりしていました。

――その後、アフロさんとUKさんでMOROHAを2008年に結成されたきっかけは?

UK もともと高校の同級生だったんですよ。僕は音楽をやっていて、地元の長野から上京していて。一方、アフロもラップをやるようになって上京して。そのうち僕はバンド活動がうまくいかなくなって、アフロはラップクルーがなくなったときに、一緒に遊んだタイミングがあったんです。それで「ノリで1曲やろうか」と、遊び半分にふたりで曲を作ってやってみたら、意外と良くて。それがきっかけで、「真剣にやろうぜ」とふたりで音楽を作りだしたのがきっかけです。


UK(G)。1987年5月14日、長野県生まれ。ゆず、MY FIRST STORYなどの楽曲にも参加。


――2010年には、曽我部恵一さんが主宰するROSE RECORDSからインディーズデビューアルバム『MOROHA』をリリースされましたが、曽我部さんとの出会いは、音楽活動に弾みがつく契機だったのでしょうか。

アフロ そうですね。まずミュージシャンにとってCDを出すことは、すごく特別なことでしたから、うれしい出会いでした。

――2023年の今年、結成15周年になりました。15年という道のりは重みがありますが、意外とアッという間だったようなところもあるのでしょうか。

UK いやぁ、長かったですよ(笑)。まだ音楽をやっているか、とも思いますね。とはいえ、15年間濃密にやってきて、果たして最短距離で来ていたのかな、と15年の長さを感じます。どのぐらいの期間が何をもって最短なのかはさておき、いま自分のいる現状が15年経った最速の位置にいるのかどうかは、考えることはあって。たとえば、同じ道のりを2、3年でやってのける人もいるかもしれない。だから、そういう意味では、いま5枚目のアルバムを出すというのは、長い道のりだったかなと。でも、いままでの活動において後悔はないので、すごく充実した15年だと感じています。



――ドラマ『宮本から君へ』(2018年)のエンディングテーマとなった楽曲「革命」などは、岡本圭人さんやSixTONESの髙地優吾さん、JO1の川尻蓮さんほか、芸能人の方からも数多く支持されていますね。多くの方にMOROHAの楽曲が届いている率直なお気持ちは?

アフロ めっちゃうれしいですね。たとえば15年前からではなくても、最近僕らのことを知ってくれた方もいて、それはやっぱり続けてきたからこそ、出会えたわけであって。本当は多くの方にMOROHAを知ってもらうには、UKがさっき言ったような、もっと最短の距離での出会いがあったんじゃないかという思いもあります。でも、いつも遅すぎることはないから。どのタイミングでみなさんとMOROHAが出会っても、その先があると思うと、新しい出会いがあることも続けてきた結果だなと思いますね。

「音楽を聴くぞ」という姿勢で聴いてほしい



――2023年6月7日に、5枚目のオリジナルアルバム『MOROHA V』をリリースされます。前作から4年ぶりのアルバムということで、いまこのタイミングで出そうと思っていらっしゃったのですか。

アフロ いや、もう曲作りするのが遅くて、いまになりました! 出せるんだったら、毎月出したいぐらいなんですが、シンプルにアルバムが完成するまでに4年かかったんです。偶然15周年に当たったので、あわせて盛り上げようという感じですね。

――収録曲の3曲目「俺が俺で俺だ」は、自分から自分へ宛てた手紙のような印象ですが、ミュージックビデオには幼少時のアフロさんが本名で新聞に掲載された映像が出ています。

アフロ 小学5年生のときに、地元長野の「信濃毎日新聞」に載って、10年後の僕へと書いたんだったかな。

UK 20年後じゃない?

アフロ そうか、20年後の僕へ、というテーマだったんですよね。大人になったら、プロ野球選手になっていると書いてあったんです。実際に大人になって、ちょうどその記事を見つけたタイミングが、ちょうど20年後頃で。すごく新鮮で生々しくメッセージが届いたので、「うわ、ごめん! 野球選手にはなれなかったよ」と、それに対してちゃんとアンサーを書こうかなという気持ちで書いた曲ですね。たぶん多くの人が小学5年生のときに描いた未来とは違うものになっているだろうから、共感してもらえるような内容なんじゃないかなと思います。



――6曲目「花向」は、穏やかなメロディの叶わない想いを綴るラブソングです。

アフロ この曲は不倫の曲なんですが、身近にそういう境遇の友達ができて、結婚自体の良し悪しではなく制度自体に、人間の本能に反する側面もあるのかなと。それと、相手とぶつかったときに、しんどい思いもするし、心も動くはず。だから、その瞬間の思いはやっぱり曲になるよね、というところから書き始めたものです。仮に既婚者ではなく、彼がいる女の子を好きになってしまったときの気持ちにもつながりますが、今回は「あの指輪 引ったくり空へと奪い去れ」というフレーズもあって、既婚者にあてはまる。叶えちゃいけない恋というのは、状況はさておき、みんな何かしらにあてはまるし、僕もありますね。

――そもそもMOROHAは、いつもどのように曲を作っていかれるのですか。

UK 一緒に作っています。僕は曲を作っているので、曲のフレーズや展開を考えて構築している間に、アフロは歌詞を考えていて。ある程度仕上がった段階で、「せーの!」で一緒に曲を作り上げていくという感じです。せーのでやってみて、良かったらそのままいきますし、ダメだったら1回作り直したり、そういうことの繰り返しですね。



――MOROHAさんの曲は、たとえばドラマの劇伴を作るような感じで、アフロさんのしっかりとした世界観が確立された歌詞を軸に、UKさんが曲を作っていらっしゃるのかな、と思ったのですが、「せーの」で作っているんですね。

UK そうです。基本的にいつも考えているのは「良いメロディを作ろう」ということ、一心です。その前に、歌詞にハマるハマらない問題もありますが。「花向」だったら、不倫や失恋の歌に対して、あまりにもはねてポップな曲はニュアンスとして違う。優しい曲調とはいえ、その優しさにもいろんな種類があると思うので、そういう繊細なところを歌詞と組み合わせたうえで、せーので合わせています。そこで、ふたりの実感としてちょっと肌感が違うとなった場合、メロディを変えたり、ギターフレーズをまるごと違うものに変えてみたりしていますね。

――8曲目「ネクター」は、アフロさんご自身の家庭環境について描かれているそうですね。

アフロ いままでの曲は、家族に対して良い部分を歌ってきたんです。優しいじいちゃんと、あったかい家族という感覚での曲で。どの家族もそうだと思うんですが、キツいときもあれば、良い時もあって、一色ではない。いままで良いところばっかり書いてきたけれど、おじいちゃんが亡くなったタイミングもあって、自分が体験したけれどイヤだったことをなかったことにはできないなと。音楽活動は、自分の生きざまを晒す職業だと思っているので、良いことばかりではなく、キツかったことにも「いよいよ手をつけるぞ」という気持ちで作り始めましたね。

――9曲目「主題歌」は、コロナ禍で音楽活動の制限においての葛藤が込められていますね。

アフロ そうですね。「主題歌」はアルバムには再録したものが入っているんですけど、ミュージックビデオはリモートで録ったものが使われているんです。いつもレコーディングもふたり一緒にせーので録るんですが、ミュージックビデオに関しては、UKくんが録ってくれた音に対して俺がラップをのせるという方法でそれぞれ自宅で録りました。おたがいが離れたところにいながら、それもコロナ禍でのドキュメントぽいなあと感じましたね。

――10曲目「六文銭」は初音源化された曲ですが、過去に「一文銭」「二文銭」……とあるシリーズの最新という位置付けに?

アフロ そうです。基本的に「文銭」シリーズは、そのときの自分たちの思いを書いているので、昨年行った日本武道館単独公演のことが書いてあったり。

UK 僕はギタリストなので、いまでき得る最高のスキルやメロディを落とし込んでいるのが、「文銭」シリーズの醍醐味なんです。それは辛いところでもあるんですが、いまの自分での集大成にもなっていて。どの曲もそうなんですが、人間的な成長や、スキル的な部分でも、毎回自分でテーマを決めてやっていて。「六文銭」も然り。ギタリスト目線でのフレーズの楽しさや、難しさみたいなものが曲には詰まっていますね。

――作品を出されるときに、どんなふうに聴き手に届いてほしいと思われますか。

アフロ 指定できるものではないから、好きに聴いてもらえたらと思います。ただ一曲を通して伝わるように歌詞を書いているので、TikTokのような切り抜きのコンテンツで向き合ってもらうのは難しいだろうなとは思います。そう考えたときに「音楽を聴くぞ」という姿勢でMOROHAと真っ向むき合ってほしい、という願いがあるんだと気づきました。

この間、公園でベンチに座ってCDウォークマンで音楽を聴いている OLさんがいたんです。ふつうは弁当を食べがながらとか、小説を読みながらとか、何かをしながら音楽を聴いているイメージだったんですが、その方はずっと一点を見つめてただ音楽を聴いていたんですよね。それが、すごく潔く美しくて。もしやCDウォークマンに入っているCDが僕らの音楽だったら、こんなうれしいことはないなって思いましたね。



――MOROHAさんの曲は流して聴けない印象があります。

UK うれしいんですが、それは弱みでもありますよね。

アフロ そうだね。

UK でも、TikTokで流行ることが悪ということではなく、タイプが違う音楽という意味なんです。TikTokを見ていると、まさか大御所の和田アキ子さんが「踊らにゃ損」とTikTokをしているなんて思わなかったですし、でも挑戦したことが本当にすごいですし、ちゃんと結果も残しているところもすごい。やっぱり、そのあたりは僕らの甘い部分だとも思います。

アフロ そう、だから自分たちが力を付けて、別の方向性の音楽を作れるようになったら、ぜひTikTokに挑戦したいですね!

――もしも始められたら見ます(笑)。今後は、全国ツアー「MOROHA『日程確定、開催確定TOUR』×『MOROHA V RELEASE TOUR』」がありますね。

UK 今回はコンセプトがある全国ツアーになっています。3年前、コロナ禍の影響でイベントの延期や中止が続出して困窮を極めるライブハウスに、ツアーの会場費を先払いして、現状を打破してもらうために会場だけ押さえていて。3年経ったいま、ようやく開催できるようになったんです。だから、すでに予約は受け付けていたので、実際にどのくらいの方が来ていただけるのか。

アフロ そう、わからないんですよね。ツアーの前半は小さい会場が多いので、ソールドアウトしているところもあるんですが。

UK チケット状況が読めないんですよね。

――先に会場を押さえて支払うという、志もすばらしいです。

アフロ でも、これが話題になると思ってやったところもあるので、そういう妙案を見つけていくというのは、多分ビジネスで食っていくんだっていう貪欲さと、あと誰かを思う愛情との両方がないとできないことなので、ちゃんと両方を育てていきたいですね。

――ツアーの後半戦も発表されて、ツアーファイナルでは、来年のLINE CUBE SHIBUYAでのワンマン公演が発表されました。

アフロ そうなんです。7月にあるZepp Shinjukuのリリースライブがソールドアウトしているので、もしほかの東京公演が気になった人は、ツアーのファイナルになるLINE CUBE SHIBUYAに来てほしいですね。ニューアルバム『MOROHA V』の曲もやりますし。

UK 楽しみにしていてください。

ananwebを読んでいるみなさんに愛されたい



――ところで、お話は変わりますが、おふたりが最近ハマっているものはありますか。

UK 趣味はゲームなんですが、最近ハマっているものとなると、メンズコスメです。もう無視できないぐらい市民権を得ているので、いろいろと手に取ってみたところ、これは男性もケアしたほうがいいですね(笑)。僕、もともとスキンケアに興味があって、美意識がめっちゃ高いほうなんですよ。でも、化粧品までは手を出していなかったんですが、最近は若い世代の男性でも普通にファンデーションをぬったりしているのを見て、わりとメンズコスメがスタンダードになっているんだなと。時代に遅れないように、僕も最近、メンズコスメを試すようになりました。

アフロ この間、テレビ出演する際、UKはテレビ局のメイクさんにメイクをしてもらわなかったんですよ。

UK テレビ局のメイクさんとは、その日限りの一期一会で終わるんですよね。なので、自分の肌のこと、色とかトーンを知らないので、あまり自分の肌に合うことがなくて。たとえば女性の出演者の方でも局のメイクさんではなく、自分でお化粧する方もいると聞いたので、それならば自分の肌のことを一番よくわかっている自分でメイクするということで、この間はお断りしたんです。

アフロ もともと僕たちはルックスで売っていないから、メイクなんてと断るというストロングスタイルがカッコいいと思ってやっているのかと思いきや、そういうことではなく!

UK けっして尖っているわけではなく(笑)。より肌を知っている自分でやりたいということでの、ネクストレベルの局メイクしません、という選択なんです。



アフロ そういえば、局のメイクもやっている人と友達になったときに硬派なバンドマンはメイクしないよねという話になって「いるよねえ。それをかっこいいと思ってる人。こちらからすると、何の意地だよ!きれいなほうが良いだろ!」と言っていて。さらに「ライブの写真でも、写りが良い写真を選ぶんでしょう? 選んでいる時点で同じだよ」というようなことを言われて、それもそうだと納得して。だから、それからは「きれいにしてください」ってお願いして、僕もヒゲの青いところ消していただいてます。

UK あとは、全身脱毛をしました。

――ええ!? すごいですね。

UK 美意識高いので(笑)。

アフロ 僕は髭の脱毛がどのぐらい痛くて、何回行けばいいのかリサーチ中です。男性の場合、夕方にちょっとだけ鼻の下が青くなってくるこの感じって、無いほうがいいのか? それともココに意識がいっていること自体、女性からするとあまりよろしくない印象なのか? この前、良い靴を履いて実家に帰ったんですよね。すると姉ちゃんが、「カッコいい靴履いてるね」って言ったから、褒められたと思って喜ぼうと思ったそのタイミングで、「あんた、いつまで自分にお金かけてんの?」と言われて! こわくないですか?

UK こっわ〜(苦笑)。

アフロ つまり、姉ちゃんは家族がいて、子どももいて、いろんなところにお金がかかると。それで反射的に、独身のいい歳をした大人の男が自分にお金をかけていることに、ひとこと言ってしまったという。もしかしたら脱毛も、そういう視点で見られることってあるのかな、とちょっと思ったり。でも、髭の脱毛は気になっています!



――ファッションでは、おふたりで意識している点はあるんでしょうか。

アフロ 服を選ぶときは、相手をイヤな気持ちにさせなければ何でもいいかなと思います。清潔感さえあれば。ライブのときは言葉の情報量が多いので、視覚的にもほかの余計な情報を入れたくない、ステージで白いTシャツをずっと着ています。

UK 僕はカッコいいと思ったものをそのときどきで選んで着ています。あまりファッション雑誌などを参考にしないので、たまに服装がバグっているときもありますが(笑)。 たとえダサくなっても、好きなものを好きなときに着るのが一番いいんじゃないかなと思いますね。

――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負をお聞かせください。

アフロ ananwebを読んでいるみなさんに愛されたいですね。

UK 同じく、そう思うね。

アフロ やっぱり音楽的な部分で言うと、MOROHAはけっこうかたくて重いものをやっているところがあるんですが、幸いに最近テレビなどにも出させてもらうようになり、音楽活動をしている姿以外の自分たちを受け入れてもらえる機会が多くなってきました。そうすると、たぶんそういう状況においての気持ちを表したような曲がちょっとずつ作れるようになると信じているんです。みんなの評価や、「ここが良いよ」と言ってもらえる部分が増えれば増えるほど、曲も増えていくと思うんですね。

だから、きっといまananwebを読んでくださった方々が僕らのことを愛してくれれば、そういう曲ができてくるはず。曲をたくさん作るためにも、心を開いて、いろんな人に受け入れてもらえるようになりたいなと思っています。

UK そういう意味では、MOROHAを知るきっかけが、曲じゃないパターンも全然ありだなと最近実感するんですよね。たとえば、それがメンズコスメでもいいですし(笑)。

アフロ そうだね、脱毛体験でもいいよ!

UK ゲームでもなんでも、何かでMOROHAに興味を持ってくださった方が、最終的に落ち着くところが、自分たちの曲であることを願っています。

取材後記

舞台上で鎮座しながら演奏するUKさんと、心の叫びを赤裸々に表現するアフロさんからなる、MOROHA。アコースティックギターとラップという最小編成なのに、CDからでさえ熱気や狂気、ズドンと耳や心に印を残していく音楽には、聴き入るばかりです。ananwebの取材では、ニコニコ笑顔のアフロさんとキリッと涼やかなUKさんともに、真摯に音楽や活動への思いを語ってくださいました。そんなMOROHAのおふたりのニューアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね!


写真・園山友基 取材、文・かわむらあみり

MOROHA PROFILE
ラッパーのアフロとアコースティックギターのUKにより、2008年に結成。

2010年、「SUMMER SONIC」出場権を賭けたコンテスト「出れんの!?サマソニ!?」にエントリーし、「曽我部恵一賞」を受賞。10月には曽我部主宰のROSE RECORDSから1stアルバム『MOROHA』を発売。2016年10月、自身のレーベルであるYAVAY YAYVA RECORDSからアルバム『MOROHA III』をリリース。2019年5月、メジャー初となるオリジナルアルバム『MOROHA IV』を発表。

2023年6月7日、5枚目となるオリジナルアルバム『MOROHA V』をリリース。

Information



New Release
『MOROHA Ⅳ』

(収録曲)
01.チャンプロード
02.スコールアンドレスポンス
03.俺が俺で俺だ
04.エリザベス
05.0G
06.花向
07.命の不始末
08.ネクター
09.主題歌
10.六文銭

2023年6月7日発売

UMCK-1750
¥3,300(税込)

写真・園山友基 取材、文・かわむらあみり