フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第218回目はメインクーンのフルール(Fleur)さまの登場です。

お転婆な猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.218
猫さまの話をもっと聞かせて!
ロン毛白黒のフルールさまは生後9か月の女性猫さま。


<フルールさまが語ります>
私たちはフランスのボルドー近郊、森の端にある小さな家に住んでいます。私の生活は、遊んで、食べて、引っ掻いて、寝ることを繰り返しています。森で狩りをしたり、屋根に登ったりアクティブな生活です。狩りのコツは、まずターゲットに集中すること。そして、動きを止め、適切な瞬間に飛び掛かります。これはハエを掴むときにも効率的です。



私は生後3か月から木登りを始めました。飼い主はまだ早いと言って私を捕獲しに来ましたが、りんごの葉の茂みに隠れました。庭にあるリンゴの木からの眺めは最高で、ここが一番心地がいいです。さあみんな! 外で遊びましょう(笑)。



家に帰ったらまずは食事のボウルがいっぱいかどうかをチェックします。少し食べた後、また外へ飛び出します。私は肉食ですが、おやつには魚のかけらを貰います。
この家の中では屋根裏部屋が大好きです。入り口近くの通路の上にあるので、そこから飼い主たちを観察することもできます。おもちゃは家に侵入してきた蜘蛛! 家の掃除も兼ねていますが、蜘蛛の巣は体につくと取れにくいので、私の体の掃除は飼い主が担当します。



性格は親切で社交的と言われます。特技は狩りと抱擁される事。
少し前に弟分の茶トラのスー(Sioux)が我が家にやってきました。一緒に初めてのクリスマスを祝って楽しかったです。スーはあまり外に出ないので、家でピッタリ寄り添っています。特に寒い時は私より大きくなったスーの温もりに癒されています。でも今心待ちにしていることは、早く春になって外遊びすることです。


<飼い主から見たフルールさまとは>
道で見つけた孤児の猫、サフィロウが亡くなってしまった後、私は自分にこう言いました「二度と猫は飼わない」と。1か月後、私は『leboncoin』で子猫を譲るという広告を見ましたが、その子猫は誰も欲しがりませんでした(黒猫だったからでしょうか?)。これが運命の子猫だと自分に言い聞かせ、すぐにその子を迎えに行きました。



彼女を抱いたとき、スカンクを見て「花、きれいな花」と言うディズニーアニメのバンビを思い出しました。彼女は猫の持つ愛と致命的でもある美しさをもっていました。起きている時の目の色と輝きはまるで宝石のようで、寝ている時は眠れる森の美女のようです。キスだけが彼女を起こす唯一の方法です。



私は教師なので家ではよく読書をしていますが、決まってフルールはそばに来てくれます。外遊びが好きな彼女はよく私に獲物を持ってきます。そんな彼女は私のことが大好きなんだと感じます。ちょっと困ることは私がベッドメイクをしている時にシーツに潜り込んでしまうことです。きれいなリネンで背中を撫ぜられるのはなんと贅沢なことでしょう(笑)。



フルールとの生活で、人生の小さなことに目を向け、立ち止まり考察することを教えてもらいました。フルールは私の職業にぴったりなパートナーです。


ーーフルールさまは外遊びが大好きですね。ここではお見せできませんが、動画を見せていただいた時、フルールさまの運動量にちょっと驚きました。家から塀に登り、さらにリンゴの木に瞬時に登り、他の木に飛び移る! まるでお猿さんみたいです。見かけは正真正銘の美女ですが、中身はお転婆娘のようですね。仲良しのスーさまといつまでもいっしょに楽しく暮らしてほしいです。


著者情報松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!

取材、文・Manabu Matsunaga