再び梅雨のような曇り空が続く日となった7月第5週の注目映画は、フランスとベルギー、そしてアイルランドで共同制作されたトム・ムーア監督の冒険ファンタジーアニメ映画「ブレンダンとケルズの秘密」だ。

本作は、もともと2009年に海外で公開された作品で、第82回アカデミー長編アニメ映画賞でのノミネートやアヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞を受賞するなどの経歴を持っている。9世紀のアイルランドとケルズ修道院を舞台にした本作のあらすじは、バイキングに襲われスコットランドのアイオナ島から「聖なる書」と共に逃げてきた修道士エイダン。本を完成させるためにブレンダンは、オオカミの妖精アシュリンの力を借りてインクの原料となる植物の実を探し、無事に持ち帰るもバイキングの脅威がケルズに迫ってくるというもの。

登場人物のキャストは、ブレンダン役をエバン・マクガイアが、アボット・ケルアッハ役をブレンダン・グリーソンが、アシュリン役をクリステン・ムーニーが、エイダン役をミック・ライリーが演じる。
スタッフは監督に、トム・ムーア氏とノラ・トゥーミー氏が、音楽をブリュノ・クレ氏とKiLA (キーラ)が、アートディレクターをロス・スチュアート氏が、脚本をファブリス・ジョルコウスキー氏が担当する。

監督のトム・ムーア氏は、本作以外にも海外で長編第2弾となる2014年に、国内で2016年にアニメ映画「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」を手がけた。こちらはアイルランド神話をモチーフとした作品で、兄のベンが妹を救うために消えつつある魔法の世界へと旅する物語だ。また同氏の最新作「Wolfwalkers」も制作されているので、海外アニメファンは注目しておきたい監督だ。

「ブレンダンとケルズの秘密」は、7月29日より東京のYEBISU GARDEN CINEMAをはじめとし全国の単館系劇場で順次公開予定だ。