日本のアニメーションスタジオ7社が新たな『スター・ウォーズ』作品を生み出すプロジェクト「スター・ウォーズ:ビジョンズ」より、スタジオTRIGGERの手掛ける2作品『THE TWINS』『The Elder』のあらすじと場面写真が発表された。



『スター・ウォーズ』は、生みの親であるジョージ・ルーカス監督が、日本の神話や黒澤明監督の映画から多くのインスピレーションを得たと公言しており、その影響は現在まで続く全ての作品へ注がれ、テーマやストーリー、キャラクターに至るまでのすべてに日本文化との繋がりが脈々と受け継がれている。
「スター・ウォーズ:ビジョンズ」は、『スター・ウォーズ』が“創造のルーツ”といわれる日本に還ってくるプロジェクトとして、神風動画、キネマシトラス、サイエンスSARU、ジェノスタジオ、スタジオコロリド、スタジオTRIGGER、プロダクションI.Gという、日本のアニメーションスタジオ7社が独自の“ビジョン”で9つの新しい物語を描くものだ。



今回、あらすじと場面写真が公開されたのは、スタジオTRIGGERの『THE TWINS』と『The Elder』。
『THE TWINS』でキーとなるのは、ダークサイドの力によって生み出され、銀河帝国の残党を率いてシスの復権と新たなる銀河帝国の再建を企む双子の暗黒卿<Am(アム)>と<Karre(カレ)>。強大な力を持つ究極兵器も完成し、まさに今、新帝国旗艦<ツインスター・デストロイヤー>起動の最終調整が行われていたのだった……。
『The Elder』の主人公は、経験豊富なジェダイマスターのタジンと若きパダワンのダン。訪れる者も少ない辺境宙域をパトロールしていた2人は、怪しい気配を感じて惑星ハボに降り立つ。星の住人から数日前に1人の老人が飛来してきたことを聞き、使用されたスターシップを目にした時、タジンの脳裏に不吉な予感が漂い始める……。
また、各作品を手掛けた今石洋之監督、大塚雅彦監督よりコメントも到着した。

『THE TWINS』『The Elder』は、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+」にて2021年9月22日より独占配信スタート。

<以下、コメント全文掲載>
『THE TWINS』今石洋之監督



本作を手掛けた今石洋之監督は『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』、『プロメア』などを生んだ、日本のアニメ業界を代表する鬼才。
今石監督は「スター・ウォーズ」と日本のアニメーションがタッグを組むプロジェクトについて「自分が最初に『スター・ウォーズ』に出会った時の感動を再現しつつ、これから新たに『スター・ウォーズ』に触れる人たちにも同じ感動を伝えられるような作品を目指しました」と思いを明かす。

さらに「スター・ウォーズ」では、『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』に登場するアソーカ・タノが『マンダロリアン』シーズン2に登場するなど、作品を超えて影響を与えることがある。
Am(アム)やKarre(カレ)が正史に登場する可能性について「もちろん、その可能性も見据えていました。我々の生み出したキャラクターたちがいつか正史に登場したら嬉しいです」と意気込みを語った。

そして、本作にはKarre(カレ)役に榎木淳弥、Am(アム)役に白石涼子、B-20N役に川島得愛など実力派声優が集結。
今石監督は声優陣について「グローバル版でKarre役を演じてくれている榎木淳弥さんは以前、自分の監督作品に出演頂いた経験もあり、何も言わずとも作品が望むテイストを理解してくれている心強さがありました。英語吹替版は昔の海外ドラマ『天才少年ドギー・ハウザー』の主演を務めたニール・パトリック・ハリスが演じてくれるのが嬉しいですね。彼の音声はまだ聞けていないので、楽しみにしています」と期待を込めた。

『The Elder』大塚雅彦監督



本作を手掛けた大塚雅彦監督はTRIGGERの代表取締役で、「スター・ウォーズ」を見たことがきっかけで映画の道を志したという「スター・ウォーズ」の大ファン。『キルラキル』や『リトルウィッチアカデミア』などを手掛け、日本のアニメーション業界に欠かせないクリエイターの1人だ。

「スター・ウォーズ」が世代を超えて愛される理由について大塚監督は「シンプルなプロット。最先端の映像。優れたデザイン。魅力的なキャラクター。神がかったBGM、印象的なサウンドエフェクト、タトゥイーンの夕陽。魅力を数え上げたらきりがありませんが、ついつい口真似のSE付きでライトセーバーを起動したくなるような、心の中にある『やりたいこと。見たいもの』を具現化してくれるからこそ『スター・ウォーズ』に魅力を感じるのだと思います」と熱く語る。

そんな大塚監督が描いた本作は、ジェダイとパダワンの絆、ライトセーバーの闘いなどが詰まっている。本作のライトセーバーのアクションやキャラクター設定について「アクション要素は必ず入れたいと思ったのですが、アニメーションの特性を考えると戦闘機や戦艦の戦いよりもライトセーバー戦の方が向いているだろうと考えました。好みだけで言うともっと活劇要素を盛り込みたかったのですが、十数分の短編でそれをやってしまうと登場人物を描くための時間が足りなくなるので主人公たちの性格や関係性を描写しつつアクションも入るプロットを意識しました。マスターとパダワンの関係性はこれまでの作品とも違和感がないように気をつけたつもりです。ライトセーバー戦の殺陣、特に斬り合いが始まる前の対峙する瞬間の緊張感などに日本の時代劇の雰囲気を意識しました」と明かしている。

そして、本作の時代設定については「時間軸を『ファントム・メナス』より前に設定したのは、この作品から『スター・ウォーズ』に入ってきてくれるファンを意識したからです。予備知識がなくても理解できる内容になっています。そこからジェダイ騎士やシスに興味が湧いたら是非映画も見て欲しいです」と熱い思いを語った。

そして、本作が最後の監督作品になるかも知れないと明言している大塚監督は「10年前の会社設立時から現場の仕事は減らしていくしかないと覚悟していましたが、実際にはあまり減らせていませんでした。その後、若いスタッフも育ってきて本当に経営や育成にシフトすべきかと考えていたところにこのお話しを頂き、区切りとするならこれ以上ない作品だと考えたからです」と真意を語り、本作にかける熱い思いを明かしている。

(C)2021 TM &(C)Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.