小さな子どもの歯磨きは、磨き残しや虫歯予防など不安なところが多いもの。

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そこで今回は、歯科医師・口もと美容スペシャリストである石井さとこ先生が、子どもの歯磨き指導のコツを教えてくれました。

■親子で一緒に歯を磨こう

―子どもが磨き残しがちなところはどこですか?

基本的には大人と同じで、歯と歯の隙間や、噛み合わせや歯茎に近い部分などですね。子どもの場合は、歯と歯が離れているため、奥歯の部分などは磨き残しも多いので注意してあげてくださいね。

―親によるチェックは何歳くらいまで必要ですか?

小学生の間は親御さんがチェックしてあげるのが理想的ですね。特に、夜の歯磨きはしっかりとチェックしてあげてください。寝ている間に菌が増殖してしまうので、夜は仕上げ磨きをしてあげるのが理想的です。

―歯磨きを嫌がる子どもへの対処方法を教えてください。

「一緒に磨こう」と誘ったり、「お母さん、お父さんの歯は、磨き残しないか見て?」と声をかけて、一緒に歯磨きをしてあげるのも効果的でしょう。とにかく、歯磨きを楽しいものだと思わせてあげることがポイントです。

―子どもの歯を磨いてあげる際のポイントなどありますか?

特に、乳幼児の歯磨きは大変ですよね。ミルクや離乳食を食べ始めると汚れは沈着していきます。歯ブラシが一番ですが、痛がる場合は、湿らした綿棒で拭いてあげてください。私自身も子育て中は、飲食後やおやつの後にこまめに拭いてあげていました。

―小さい頃の歯磨きは、歯並びにも影響があるのでしょうか。

歯並びに関しては、遺伝的なものが多いと言われています。しかし、しっかりと顎を運動させてあげると歯並びも変わってくる可能性もあります。よく噛む習慣をつけて顎の力を鍛えてあげることが大切です。

私も子どもたちには、りんごや野菜スティック、ふかし芋などの弾力性のある食べ物を与えることで噛む回数を増やしてあげていました。柔らかい食材の時もナッツやキノコ類を加えてあげることで、しっかりと噛むクセがつきますよ。

■大人もやりがちなダラダラ飲みは治してあげて!

―虫歯になりやすい歯はありますか?

永久歯に生え変わるタイミングや、生え変わってすぐのタイミングは虫歯にもなりやすいと言われています。

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特に、5〜6歳前後に生えてくる6歳臼歯は、食べ物のつまりや磨き残しが多いので注意が必要です。

―虫歯になりやすい人となりにくい人の違いはなんですか?

食事の時間をきちんと決めているかどうか、が大きいな違いだと思います。常に何かを口に入れていたり、甘い飲み物を飲むクセがついているお子さんは虫歯になりやすいです。ご飯の時間はもちろん、おやつも時間を決めて、習慣をつけてあげることが大切ですね。

よくある例として、お子さんが熱を出した時に、スポーツ飲料を与えることがあると思います。それがクセになってしまい、虫歯になってしまう子がいます。中には、哺乳瓶でリンゴジュースやスポーツ飲料水をあげるクセがついてしまい、哺乳瓶をくわえている形に虫歯になってしまうこともあるので注意してあげてくださいね。

―熱が出た時もスポーツ飲料などは与えない方が良いのでしょうか?

熱中症対策やスポーツをして汗をかいた時などには与えてあげてください。しかし、人工甘味料が入っているドリンクをダラダラと飲んでしまうことは歯にとって危険です。メリハリをつけることが大切ですね。

いかがでしたか? 今回“子どもの歯磨き指導のコツ”を教えてくれたさとこ先生は、歯や口臭だけではなく、 口もとから印象を変えていく“口もと美容”のスペシャリストとして活躍されています。

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お子さんの歯のケアには定期的に歯の検診や、親御さんのチェックが大切ですね。早いうちから対策していくことをおすすめします。(文/筒井麻由)

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