奈良県中部にある明日香村は飛鳥時代に都が置かれた場所です。そのため、宮殿や史跡などが多く発掘されており、現代でも次々と新しい発見が報告されています。特に古墳は著名なものが多く、日本で初めて極彩色壁画が発見された高松塚古墳、大陸風壁画が発見されたキトラ古墳、日本最大級の方墳である石舞台古墳などがあります。

また由緒ある社寺も多くあり、日本最初の厄除け霊場と言われている岡寺、聖徳太子(厩戸皇子)が誕生した場所と伝えられている橘寺、西日本三大奇祭の一つ『おんだ祭』が行われる飛鳥坐神社などがあります。

今回は、そんな明日香村にある『飛鳥寺』をご紹介します。なお、写真は筆者が2021年9月に撮影したものです。

■明日香村での移動はレンタサイクルがおすすめ

村内にはたくさんの観光スポットがありますが、道路幅が狭く、駐車スペースが無い場所が多いです。明日香村を観光する際はレンタサイクルが最も便利です。自転車は近鉄の飛鳥駅周辺、または石舞台古墳周辺で借りることができます。子ども用自転車、電動自転車もありますので、家族で観光を楽しむこともできます。

なおバスをご利用の場合は、橿原神宮前駅東口から『飛鳥駅行き』『檜前行き』『健康福祉センター行き』のいずれかのバスに乗り、飛鳥大仏前で下車してください。

■日本初の本格的寺院

画像:東ポチ

日本最古の歴史書『日本書紀』によると、飛鳥寺は日本で初めて本格的な伽藍(がらん)を備えた寺院として創建されたと伝えられています。

飛鳥寺の創建は、蘇我馬子(そがのうまこ)が建立を発願したのが始まりです。馬子は飛鳥時代の代表的な政治家で、蘇我氏の全盛時代を築いた人でもあります。そして、飛鳥時代のスーパースター・聖徳太子と協力していた時期もありました。馬子は第30代・敏達(びだつ)天皇のとき大臣に就き、以降は太子の父・用明(ようめい)天皇、太子の叔父・崇峻(すしゅん)天皇、太子の叔母・推古(すいこ)天皇の4代に仕えていたとされています。

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飛鳥寺は創建当初、法興寺(ほうこうじ)と呼ばれ、伽藍は一つの塔と三つの金堂という日本唯一の配置となっていました。しかし、現在は江戸末期に再建された本堂が建つのみです。

今の奈良市にある世界遺産の元興寺(がんごうじ)は、法興寺が平城遷都の際に移った寺だと考えられています。そして、ここ飛鳥の地には法興寺の後身が『飛鳥寺』として残ったそうです。

■日本最古の仏像「飛鳥大仏」

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飛鳥寺には、約1400年前に造られた日本最古の仏像『飛鳥大仏』が鎮座しています。なお、飛鳥寺の本堂内は撮影が可能です。

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飛鳥寺は平安時代の887年と、鎌倉時代の1196年に火災により伽藍を焼失していますが、この飛鳥大仏は飛鳥時代当時の姿で残っています。

■他にもある!飛鳥寺の見どころ

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飛鳥寺の境内には郵便ポストがあります。今では珍しい丸形ポストです。

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こちらは鐘楼(しょうろう)です。飛鳥寺では鐘を鳴らすことができます。

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心を静めて一打。力を抜いてゆっくり突きましょう。

<施設詳細>
飛鳥寺
住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥682
アクセス:近鉄『橿原神宮前』からバス『飛鳥大仏』下車
電話番号:0744-54-2126
拝観時間:【4月〜9月】9:00〜17:30【10月〜3月】9:00〜17:00 ※受付は各15分前まで
拝観料:【大人・大学生】350円【中・高校生】250円【小学生】200円(各税込)
駐車場:500円 ※普通(約20台)

観光シーズンは駐車場が大変込み合うため、公共交通機関を利用するのがおすすめです。(取材・文/東ポチ)

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