41歳のテニスプレーヤー松井俊英が無料のオンラインセミナーを開催

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、テニス界もトーナメントの延期が次々に発表される中、男子テニスシングルスで現役最年長ATPランカーとして知られる松井俊英が、無料のオンラインセミナー「メンタルアカデミー」を4日に開催する。プロを目指すジュニア世代のサポートに乗り出すことになった。

「他のスポーツと同様に、テニス界も活動が制限されています。参加していたトーナメントが次々に中止となり、イベントも延期となっています。そんな状況で、自分に何をできるのか。テニスはメンタルのスポーツでもあります。新型コロナの影響で、コートに行く時間が短くなっている子供たち。自宅でスマホの画面やパソコンのモニター越しにでもメンタルに向き合う機会があったほうがいい。そんな思いからオンラインセミナーの開催を決めました」

 テニス界の“鉄人”松井は2019年7月、41歳3か月でATP(男子プロテニス協会)の男子シングルスで世界ランク600位タイとなり、現役最年長ランカーとなった。不惑を過ぎてもなお、時速200キロオーバーのビッグサーバーとして活躍している。

 全仏オープンの延期が決まり、ウィンブルドンは中止が発表されるなど激震が走るテニス界。松井自身は年明けにオーストラリアで行われた国別対抗戦「ATPカップ」に参戦後、中国ツアーに参戦予定だったが、武漢でのパンデミック発生で中国のトーナメントが次々とキャンセルに。スケジュールの見通しが立たない状況だ。

 日本でも学校が休校となり、自宅待機を推奨される中、テニスもジュニア世代の大会の中止が相次いでいる。松井が思い立ったのがメンタルトレーニングだった。ジュニア世代を対象に、4月4日午後2時から1時間半、スマートフォンやパソコンのビデオ会議で参加できる無料のオンラインセミナー「メンタルアカデミー」を開催することを決めた。

こんな時だからメンタル強化を―「僕も若い頃は自滅が多かった」

「テニスはメンタルのスポーツとも呼ばれます。僕も若い頃は試合中にイメージ通りのプレーやショットが決まらず、イライラして自滅することも多かった。メンタルが大事と言われながらも、強化する機会や時間は少ない。こういう時だからこそ、メンタル強化です。ジュニア世代の選手だけではなく、親御さん、指導者から申し込みを頂いています。参加費は無料に。安全を確保しながら、普段トレーニングできないメンタルのコーチングをしたいと思っています」

 こう力説した松井。今回のセミナーの概要も説明してくれた。

「試合中にイライラする場面で実際にどうするか。自分がうまくいかない時の対処法。試合前日の準備。普段の練習でどんな準備をするか。僕の経験談だけではなく、女子のプロ選手、メンタルトレーナーも参加して、質疑応答の時間も設けています」

 感染拡大防止策の一環で、公営のテニスコートのみならず、テニスクラブも一時閉鎖となり始めている現状。松井は次代の日本テニス界を背負う子供たちに、メンタル強化のチャンスに変えてもらいたいと願っている。

【メンタルアカデミー】

 2020年4月4日午後2時開始予定。定員100名

 参加者:松井俊秀、秋山みなみ、大津信亮。スマートフォンで参加時にはアプリ「Zoom」のインストールが必須。

 参加申し込み先はアカデミーホームページより。(THE ANSWER編集部)