人種差別への抗議を訴え続ける大坂に、被害者家族からビデオメッセージ

 テニスの4大大会・全米オープンは8日(日本時間9日)、女子シングルス準々決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が同93位のシェルビー・ロジャース(米国)を6-3、6-4のストレートで下し、優勝した2018年以来、2大会ぶりの4強入りを決めた。入場時には今大会5枚目となる人種差別への抗議マスクを着用していたが、試合後には黒人差別被害者家族からのビデオメッセージが届けられ、大坂を感動させている。米メディアが報じている。

 準々決勝では今大会5枚目となるマスクを着用。そこには今年5月に白人警官の不当な暴力によって亡くなったジョージ・フロイドさんの名前が入っていた。全米オープン直前のウエスタン&サザン・オープン準決勝のボイコットや、大会中のこうした行動で強く、人種差別への抗議を訴え続けている大坂のもとに、被害者の家族からの言葉が届けられた。

 米紙「USAトゥデー」が報じたところによると、4回戦で着用したマスクに記したトレイボン・マーティンさんの母と、3回戦で同様に記したアマド・オーブリーさんの父からのビデオメッセージが届き、大坂も感動したのだという。

 大坂のこれまでの活動を紹介し、記事では「そしてアメリカ国内での意識が高まる中、人種差別の被害を受ける親たちがオオサカに対し感謝の意を示している。このほど、試合後のインタビューで彼らかオオサカにビデオメッセージが送られた様子を米スポーツ専門局『ESPN』が放送した」と報じている。

大坂は感動「彼らが必要としていることのお手伝いは出来ると思う」

 マーティンさんの母親シブリナ・フルトンさんは大坂に対して、「マスクを着用し、トレイボン・マーティン、アマド・オーブリー、ブリアンナ・テイラーたちを代表してくれたことに感謝したいです。心から感謝します。これからも続けてください。全米オープンで(社会正義のために)戦い続けてください」と感謝の言葉を届けている。

 またオーブリーさんの父マーカスさんも同調。「ナオミ、あなたが私たち家族をサポートしてくれたことに感謝を言いたい。あなたがすることに神のご加護がありますように。我が息子と家族をサポートしてくれたことを本当に本当に感謝しています」とメッセージを送った。

 こうしたメッセージに大坂も感動したようで、「もし自分が彼らを同じ立場だったら何ができたか分かりません。彼らはとても強い人間です。(社会正義の)意識を広げていくための役割を認識しています。痛みを和らげることはできないでしょうが、彼らが必要としていることのお手伝いはできると思います」と答えていたという。

 決勝までを想定し全7枚のマスクを用意してきたという大坂。残りは2枚。あと1勝すれば全て披露することができる。(THE ANSWER編集部)