【緊急連載第3回】綿貫陽介をサポートする兄の敬介が現地のリアルな状況をレポート

 新型コロナウイルス感染拡大が収束せぬまま、9月21日に開幕を迎えるテニスの全仏オープン。世界ランク232位の綿貫陽介(日清食品)のツアーコーチとして帯同している兄・敬介(明治安田生命)が現地の状況を「THE ANSWER」で緊急連載中。第3回はフランスを直撃している新型コロナの第二波のインパクトの大きさを分析。今大会に参加中のツアーコーチが続々と陽性者と診断されるなど緊迫の状況を明らかにしている。

 昨日(19日)、こちらで2度目のPCR検査を受けました。1回目は検査結果の通知があるまでホテルの自室待機のはずが、システムトラブルで検査結果が送付されないというアクシデントがありましたが、今回は陽性のケースに限り通知というアナウンスが事前にありました。

 日本で受けた検査では陰性だったので、自分と陽介は粛々と準備を進めています。

 フランスでは1日で1万3000人の新型コロナの新規感染者が出たというニュースを見ました。過去最多のようで、凄い数字です。

 全米オープンはバブルと呼ばれる、選手とスタッフが完全に隔離される状況で開催されましたが、パリ市内の選手宿舎であるホテルには一般客も宿泊しています。エレベーターでは乗り合わせることもあります。アメリカのツアーの厳格さとの違いを口にする海外選手も少なくありません。

 大会側からのレギュレーションの通知は頻繁に変更になりますが、1日の集客数制限も急に変わったことはびっくりしました。

5選手が出場取り消しの非常事態となっている【写真:本人提供】

ツアーコーチに続々と陽性者、5選手が出場取り消しの非常事態

 これまでは1日1万人以上という計画でしたが、5000人に限定。それ以外は払い戻しと発表になりました。欧州での第二波の高まりに対する警戒感が伝わってきます。

 それでも、陽介の準備に関しては順調に進んでいると思います。昨日午後は伊藤竜馬選手、その後で、添田豪選手とそれぞれ練習しました。夕方は土砂降りになりましたが、会場ではストレスなく、クレーコートに対するいい準備ができていると思います。

 一方で心配なニュースも聞こえてきました。今大会に参加している旧知のコーチが新型コロナで陽性と診断されたと先ほど知らされました。ショックです。指導を受けている選手は濃厚接触者扱いになりますが、PCR検査で問題なしならプレーできるそうです。

 その直後に、新たに5選手が全仏の予選からのウィズドロー(出場取り消し)が決まったようです。それぞれコーチに陽性反応が出たそうで、その選手はホテルでコーチと部屋をシェアしていたというのが理由のようです。

 昨年までなら選手とスタッフが部屋をシェアするケースはありましたが、今年は違います。新型コロナの影響でシェアは控えるように大会側からも通知されていました。

 今日で一気に陽性者は増えました。今は陽性と診断された方たちの無事を祈りながら、こまめな手洗い、うがい、消毒でなんとか予防を心がけたいと思っています。(THE ANSWER編集部)