ロシア杯第1戦で圧勝、「シェルバコワに勝つことは非現実的」の声

 フィギュアスケートのロシア杯第1戦は20日、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位のアンナ・シェルバコワが全体1位となる164.27点をマーク。合計246.40点という圧巻のスコアで優勝を飾った。新たな衣装で臨み、見せつけた演技について、母国のロシアメディアも「もう今季終了でもいいのでは?」「どう彼女と戦うというのだ!?」と絶賛している。

 まさに圧巻だった。4回転フリップを決めるなど、持ち前のジャンプで加点を引き出し、合計246.40点をマークしたシェルバコワ。淡いグレーを基調として煌びやかなスパンコールが散りばめられた新衣装も目を引き、演技を一層引き立たせた。圧倒的なポテンシャルを見せつけた16歳について、露メディアの「championat.com」はこんな見出しを打って特集している。

「フィギュアスケートのシーズンを終わってもいいのではないか? シェルバコワに勝つことは単純に非現実的なようだ!」

 抜きん出た実力を表現した記事では「アンナは1週間ですっかりプログラムを作り直し、4回転ジャンプを取り戻した。どうやって彼女と戦うというのだ!?」とのサブタイトルもつけられ、1週前に行われたテストスケートから修正した演技を称賛している。

「2020年はもちろんファンタスティックなシナリオが豊かではあるが、誰にでも限界がある。アンナ・シェルバコワはロシア杯第1戦で負ける可能性は全くなかった。もしテストスケートの後、1週間、まったくリンクにでなかったとしても、負けなかっただろう。だが、アーニャ(シェルバコワの愛称)は練習で力が尽きるまで努力し、フリーの内容を変更することにさえ間に合わせた」

 テストスケートでは4回転ルッツで転倒したことにも言及。「アーニャは外見上は変わらぬ不屈の性格を持つほっそりした少女だったが、一方で彼女はシーズンオフの間に明らかに体が成長していた」と指摘しながら「トゥトベリーゼチーム自身が緊急体制でフリープログラムをすっかり作り直してしまった」と立て直したチームの手腕を評価している。

「もうフィギュアスケートのシーズンは終わってもいいのではないか?」

「今はプログラムの最後の部分で『One Republic』のエネルギッシュな音楽が響く。それのおかげでプログラム全体がよりダイナミックに見えるようになった。プログラムにより生命が加わった」

 今回、演技を修正したことについて、他の出場選手との実力差が大きかったから試すことができたと指摘。4回転ジャンプなしで勝つこともできたというが、記事では「その選択はシェルバコワ自身が打ち明けたように、彼女は検討しさえもしなかった」とし、テストスケートで転倒した4回転ルッツの代わりに本人の意思で4回転フリップを跳ぶ決断をしたことに触れている。

「ウォームアップの際、アーニャはいくつか試みがうまくいかず、ファンたちをハラハラさせた。しかし、演技の冒頭に素晴らしい4回転フリップを決めてみせた。たった一つのジャンプによって誰が今季の本命であるかというすべての疑問が消え去った。体形変化があり、リンクでの練習が長期間できなかったにもかかわらず、4回転ジャンプを維持することができた。それをシーズン最初の公式な大会でもうデモンストレーションしてみせた」

 その上で「もうフィギュアスケートのシーズンは終わってもいいのではないか?」とまで記述。それほど16歳のシェルバコワの演技が圧倒的で、今季を席巻する存在であると手放しで称えていた。(THE ANSWER編集部)