闘将を熱くさせたワンプレーを選出、8月はキッカー遠藤保仁が放ったFKを絶賛

 サッカー界で最も熱い男が選んだ、漢を感じる熱いプレーとは。

 ジュビロ磐田に所属する元日本代表MF遠藤保仁が8月14日のJ2リーグ第25節東京ヴェルディ戦で、芸術的な直接FKでゴールを決めた。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、スポーツチャンネル「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との企画で、8月のJリーグ「月間最熱モーメント」に名手の直接FK弾を選出。「THE ANSWER」のインタビューで、キッカー遠藤の非凡さについて語っている。(取材・文=THE ANSWER編集部)

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「試合展開はビハインドで、あのFKの場面を迎えた。ここぞという場面で、あの集中力、コース、キックの質、すべてを出せるのがヤットさん(遠藤保仁)の凄さ。持っている男でなければ、できないゴール。あのプレーを見ると、自然と熱くなれました」

 闘莉王氏が高く評価したプレーはJ2リーグ第25節の東京ヴェルディとの一戦。ジュビロ磐田が1点を追いかける前半22分に生まれた。相手ゴールまで約20メートルの距離で迎えた直接FKのチャンスで、キッカーは遠藤。右足で描いた放物線はゴール右上隅に突き刺さった。

 東京Vの8選手が並んだ壁を無力化する芸術弾。これで同点とした磐田は勢いに乗り、2-1で逆転勝利を手にしていた。

「コース、スピードが完璧。どれだけGKが跳んでも止められない。壁に入った選手も全力でジャンプしている。ゴールまでの距離が近いので、少しでも力を入れすぎると枠を捉えきれない。逆に弱いと壁を越えることができない。難易度は相当なものだった。あそこで、ボールを落とす技術。隅に決めるのは普通の選手ではできないところ。レジェンド中のレジェンドのFKだと思います」

 日本代表でもチームメートだった司令塔の円熟の技を闘莉王氏は手放しで絶賛した。41歳のマエストロは名門・磐田の司令塔として、J1復帰に導くための奮闘を続けている。

「ひと蹴りで試合を決めてしまうのがヤットさん。年齢は関係ない。あの一瞬で勝ち点3を取れるような流れを作ってしまうのは、さすがとしか言いようがない」

 名手健在を印象付けた芸術弾に、闘莉王氏は賛辞を惜しまなかった。

■田中マルクス闘莉王

 1981年4月24日生まれ、ブラジル出身。渋谷教育学園幕張高を卒業後、2001年にJ1広島でプロデビュー。06年に浦和のリーグ初優勝に貢献し、同年のJリーグMVPに輝く。07年にACL優勝、名古屋移籍後の10年に自身2度目のJ1制覇。03年の日本国籍取得後は日本代表としても活躍し、04年アテネ五輪、10年南アフリカW杯に出場。日本代表43試合8得点の成績を残した。19年12月にJ2京都で現役引退。現在はブラジルで実業家として活動する傍ら、公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」も話題に。(THE ANSWER編集部)