指定した場所に荷物を届けてもらい、配達員と顔を合わせることなく荷物を受け取る「置き配」。不在時はもちろん、在宅時でも手が離せないときにとても便利です。コロナ禍の暮らしでは人との接触を避ける手段としても有効で、利用したことがある人も多いのではないでしょうか。私たちの生活に浸透しつつある置き配ですが、トラブルに見舞われてしまうこともあるようです。

置き配サービスの利用経験者は6割以上。ここ3年で2.3倍も拡大

出典:株式会社ナスタ「置き配に関する実態調査」

株式会社ナスタが「置き配に関する実態調査」を実施。置き配サービスを利⽤したことがあるか聞いたところ「ある」と回答した人が61.3%と6割を超えました。過去の調査結果と比較すると、2019年の調査時の26.8%から年々増加し、2.3倍に拡⼤しています。

約2人に1人が、置き配で何らかのトラブルを経験

出典:株式会社ナスタ「置き配に関する実態調査」

荷物を受け取る際に使用している場所は、「⽞関先」にそのまま荷物を置いてもらう人が最も多く55.8%、次いで「宅配ボックス」が23.9%でした。
いつでも荷物を受け取れて便利な置き配サービスですが、トラブルを経験した人も多いようです。置き配利⽤時に経験したことについて聞くと、「指定した場所に置いてもらえなかった」が18.0%、「荷物が壊れた」が11.0%、「他人の荷物が届いた」が8.5%、逆に他の家に置き配されてしまい「荷物が届かなかった」が7.4%、以下「荷物で玄関ドアが開かなくなった」「荷物が壊れていた」「荷物が盗まれた」といった回答も。「特になし」と答えた人は52.1%で、何かしらのトラブルを経験したことがある⼈が半数近くにのぼることが分かりました。

置き配の利用者は増加の一途をたどっていますが、過半数の家庭で玄関先にそのまま置いてもらう対応を選んでいます。長時間荷物を置いたままにしていれば、荷物の盗難や風雨に晒される恐れ、汚れたり壊れたりするリスクも高まります。また、荷物が置いてあることを周囲の人に見られてしまうことは個人情報の漏洩につながり、留守であることを周知してしまうことにもなります。
これらのトラブルの多くは、宅配ボックスを設置することで解決できます。置き配を利用するのであれば、そのための環境も整えたいところですね。