照明はインテリアをつくるうえで欠かせない要素。部屋を快適に、そしてドラマチックに演出します。照明にはいくつかの種類があり、部屋の用途や目指すインテリアによって使い分けることが大切です。今回は、照明のなかでも主流となっている天井からつり下げるタイプのペンダントライト、そして天井に直付けするシーリングライトにフォーカスして、その特徴や取り入れ方を紹介します。ぜひ照明選びの参考にしてみてください。

ペンダントライトの特長は?

そのものがインテリアとなるペンダントライト

ペンダントライトの特長

天井から吊り下げるタイプの照明がペンダントライト。照明から照らされるものまでの距離が近いため、陰影がはっきりするのが特長です。ペンダントライトは主照明として使われることもありますが、照らす範囲が狭いため、一般的には補助照明と組み合わせて使うのがおすすめです。

ペンダントライトのメリットは、点灯消灯にかかわらず、そのデザイン自体を楽しめること。照明そのものがインテリアとなり、お部屋のアクセントになります。シェードのデザインや光の質にこだわることでインテリアをドラマチックに演出するので、こだわって選びたいところです。人気のデザイナーズ照明もペンダントライトが多く、北欧テイストなら「ルイス・ポールセン社」のアイテム、和のテイストならイサムノグチの「AKARI」などさまざまな種類があります。インテリアのテイストや、あなたの好みに合わせて探してみましょう。

ペンダントライトの構造は?

ペンダントライトはプラグ、コード、シェード、ギャラリー、電球の各パーツで構成されています。その中でも、ペンダントライトを印象づけるのは「シェード」と「ギャラリー」です。

シェードとはペンダントライトの傘の部分で、ガラスやホウロウ、和紙、ビーズ、木、布など素材がさまざまにあります。大きさやデザインもたくさん種類があり、部屋のテイストに合わせて幅広くラインナップされています。ギャラリーとはシェードとコードを結合させる金具です。このギャラリーが独特な味わいをもたらします。たとえば真ちゅうのギャラリーとガラスのシェードを組み合わせることで、フランス・アンティーク調のペンダントライトができ上がります。

使用に向いている部屋は?

ダイニングをおしゃれに演出

ペンダントライトは、吊り下げる高さや光の色によって「演出効果」が期待できる照明。食事をおいしそうに見せてくれたり、温かみをもたらしたりと、家族団らんの時間を過ごす場所にぴったりです。ダイニングやキッチンカウンターに取り入れるのがおすすめ。食卓の上にライティングレールを設置して、小さめのペンダントライトを複数並べると素敵なカフェやレストランのように雰囲気のある空間がつくれます。

シーリングライトの特長は?

部屋全体を照らすシーリングライト

シーリングライトの特長

天井に直接取り付けるタイプの照明が「シーリングライト」。照明の存在感がおさえられているため、天井が高く感じられ、部屋がすっきりして見えるのが魅力です。また、シーリングライトは高い位置からお部屋を照らすため、部屋全体がまんべんなく明るくなるのも特長。主照明として使われるシーリングライトは、調光機能があるとシーンによって光の色や明るさを使い分けられるので便利です。

シーリングライトの種類

シーリングライトにはいくつかの種類があります。もっともポピュラーでシンプルな「円盤型」、和室に採り入れられていることが多い「四角形型」、複数のスポットライトで構成された「シーリングスポットライト」、シーリングファンと照明を組み合わせた「シーリングファンライト」、シーリングライトにプロジェクターとスピーカーを搭載した「プロジェクター内蔵型」などがあります。

使用に向いている部屋は?

クセがなく、飽きのこないシンプルデザインのものが多いシーリングライトは、インテリアを選ばずどんな部屋にもなじみます。特に広々と見せたい部屋に合うため、リビングなどの家族が集まる場所に取り入れるのがおすすめです。

そのほかの照明の種類は?

ペンダントライトやシーリングライトだけでなく、部屋に取り入れる照明にはさまざまな種類があります。必要な明るさを確保しながら、空間を美しく演出する照明。あなたはどの照明をどこに取り入れますか。

・スポットライト

光の方向や角度を変えて、フォーカスしたい部分をより明るく照らすのがスポットライト。お気に入りのアートなどを照らしたり、アイキャッチにしたい場所を照らして部屋のアクセントにしたりと雰囲気のある空間をつくります。

・ダウンライト

器具自体を見せずに天井に埋め込まれたタイプの照明がダウンライト。照明の存在感が抑えられるので、どんなインテリアにもなじみます。寝室の主照明にダウンライトを配し、補助照明としてスタンドライトなどを取り入れると光の量をお好みで調整でき、リラックス感のある雰囲気に仕上がります。

・スタンドライト

全体を照らす主照明にプラスして、補助照明として活躍するのがスタンドライトです。デザイナーズ照明も多く、光だけでなく照明そのもののデザインがインテリアをより素敵に演出します。

・ブラケットライト

壁に取り付けて使う照明が「ブラケット」。インテリア性の高いアイテムも多く、上質感のあるお部屋に導きます。廊下や玄関ドア付近、勝手口の付近など、補助照明として取り付けられることが多い照明です。なかには天井を照らすタイプもあり、光の演出が楽しめる照明です。

・フットライト

暗い廊下や階段などの足元を照らし、足元の安全を守るために取り付けられる照明がフットライト。センサー付きで、暗くなると自動点灯するものが多くなっています。ホテルなどで使用されているベッドサイドからの足元を照らすものもフットライト。家庭では、寝室などに取り入れるのも良いでしょう。

快適に過ごせるお部屋づくり。「照明選び」のポイント

 

照明の明るさと部屋の広さ

快適に過ごせる空間をつくるためには、部屋の広さにふさわしい明るさの照明を選ぶことが大切です。それぞれの広さに合わせて照明を選ぶ時には、以下の日本照明工業会の表示基準表を参考にしてみてはいかがでしょうか。

※図は「LED照明器具の適用畳数について(一般社団法人日本照明工業会)」を元に作成しました。

白熱球とLED電球の換算

白熱球や蛍光灯に代わり、LEDが増えてきました。白熱球や蛍光灯は単位としてW(ワット)が使われますが、LEDはlm(ルーメン)を使います。その換算表が以下の表です。

(参照)電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン(一般社団法人日本照明工業会)

【部屋別】照明選びのポイント

・リビング

家族が集うリビングを快適にするためには、照明でくつろぎ感を演出することが大切です。主照明は天井を高く見せるシーリングライトを、補助照明としてアートなどを照らすスポットライトを、読書灯としてソファの横にスタンドライトなどを置くのも良いでしょう。複数の補助照明を組み合わせるとシーンによって光の量を調節でき、雰囲気のある空間をつくれます。

・ダイニング

ダイニングに合う照明はペンダントライト。温かみのある暖色系の光を選びテーブルの上に設置すれば、食事をおいしそうに見せてくれる演出効果も期待できます。ペンダントライトは、テーブルのサイズに合わせてサイズや個数を選びましょう。横幅が広いテーブルの場合は、複数のペンダントライトを吊るすと、明るさを保つことができます。照明の場所を確認してからダイニングテーブル設置すると、失敗が少なくなります。

・キッチン

デザイン性よりも実用性を優先させたいスペースです。全体を照らす主照明と手元灯を組み合わせましょう。ダウンライトや清掃しやすいシーリングライトがおすすめです。

・寝室

シーリングライトは調光可能なタイプがおすすめです。ペンダントライトを採用する場合は、リラックスできるようにまぶしすぎない配置にしましょう。

まとめ

照明は、ただ空間を明るく照らすというだけでなく、部屋のアクセントとしてインテリアの一部になるもの。ですが、デザインを優先させるあまりに室内が暗くなってしまったり、まぶしすぎたりするとその役割を十分に果たせません。ペンダントライトやシーリングライト、そしてそのほかの補助照明を上手に組み合わせて、あなたの理想の空間をつくってみてはいかがでしょうか。