吉本興業(大阪市)がベンチャー企業の支援に乗り出した。「世の中を明るくするアイデアに幅広く投資する」という総額10億円のファンドを設立し、すでにIT関連の3社に出資を決めた。必要なら、所属する芸人らも送り込み、投資先との協業も探る方針だ。

 ファンド名は「よしもとベンチャーファンド」で、8日発表した。第1弾の投資先は東京の3社で、インターネット上のウイルスなどを防ぐソフトを手がける「ブループラネットワークス」と、スマートフォンの画面でウェブ動画から関連情報を得られる技術を開発する「パロニム」、ライブ配信サービス運営の「エクストラクター」。出資額はそれぞれ5千万〜1億円程度という。

 吉本興業にとっては、本業の芸能以外の新たな事業を生み出すねらいもある。今後、たとえば、投資先の一つ、エクストラクターに所属芸人らを送り込んでゲーム実況コンテンツを配信してもらうなど事業での連携を探る。

 今年度内にはさらに複数の投資を決める。IT企業だけでなく、あらゆる分野を考えているという。たとえば芸人やタレント、アスリートなどをめざす子供の育成プロジェクトや、面白い企画をするラーメン屋なども対象にするという。(中島嘉克)