ドイツの自動車メーカーがディーゼル車の排ガス処理をめぐる不正問題で再び揺れている。独政府は11日、ダイムラーが排ガス規制を逃れるために違法なソフトを搭載していたとして、欧州で77万4千台のリコール(回収・無償修理)を命じた。一方、排ガス不正問題を捜査中の独検察当局は同日、アウディのシュタートラー会長を捜査対象に含めたと明らかにした。

 ダイムラーは、車の検査時のみ排ガスを抑える機能を稼働させる違法なエンジン制御ソフトを使っていたとされる。

 11日にダイムラーのツェッチェCEOと会談したショイアー交通相によると、ダイムラー側は、違法ソフト搭載の指摘を認めたうえで、「指摘されたソフトのアプリは、政府と協調しながら最大限迅速に処理する」と説明したという。

 リコールする車種は、メルセデス・ベンツの商用車「Vito」のほか、「Cクラス」やSUV(スポーツ用多目的車)の「GLC」。ドイツ国内では23万8千台が対象だ。

 CクラスとGLCは日本でも発売されている。2017年の販売台数は計約2万2千台でこのうち2〜3割がディーゼル車だった。日本法人が違法ソフトの搭載車があるか確認を急いでいる。日本でもリコールに発展する可能性があるほか、イメージの悪化で販売への影響も出かねない。