トヨタ自動車は7月から、60人ほどいた相談役と顧問を8人まで減らす。経営の透明性を高める狙い。これに伴い、かつて社長を務めた奥田碩相談役(85)と渡辺捷昭顧問(76)も、トヨタでの現職の肩書はなくなる。

 残るのは、社長、会長を歴任した張富士夫相談役(81)と元副会長の池渕浩介相談役(81)のほか、顧問6人。豊田章一郎氏(93)は引き続き名誉会長を務める。

 退く奥田氏は1995年から社長、99年から会長を歴任し、2002年から06年までは経団連会長も務めた。渡辺氏は05年から社長、09年には副会長に就いていた。

 トヨタは昨年10月、役員経験者のすべてが自動的に相談役や顧問に就く制度を廃止。社外取締役が半数を占める「役員人事案策定会議」が必要と判断した人材に限り、相談役などとして契約する制度を新設した。相談役は4年間、顧問は1〜2年としていた任期を1年に改め、更新するかどうかも毎年判断するとした。

 一方、トヨタは14日午前、愛知県豊田市の本社で株主総会を開いた。豊田章男社長は「自動車産業は、100年に一度の大変革期。未来のモビリティー社会を株主のみなさまと築いていきたい」と語った。(初見翔)