オリンパスは11日、竹内康雄副社長(61)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。笹宏行社長(63)は代表権のない取締役に就く。巨額の損失隠し問題を受けて2012年に経営陣を刷新して以来の社長交代。18年9月中間決算が米国での罰金の支払いなどで赤字に転落した後の交代だが、笹社長は「関係ない」と話した。

 損失隠し問題と経営悪化の立て直しに向け、執行役員から昇格した笹社長は、医療機器事業を中核に再建を主導。しかし昨年12月、同社製の十二指腸内視鏡を介した院内感染の報告に漏れや大幅な遅れといった違法行為があったとして、米裁判所から罰金など8500万ドル(96億円)の支払いを命じられた。

 笹社長はこの日の記者会見で「品質保証部門を増強するなど対策を強化してきたが、足りないところもある」と述べた。