夏の一時金(ボーナス)の支払いを見送っていた東京女子医科大学病院が、一転して出すことを決めた。コロナ禍で厳しい経営状況が続いているとして支払額は基本給の1カ月分という。同病院をめぐっては多数の看護師が退職の意向を示していることが発覚し、国会でも取り上げられるなど関心が高まっていた。

 病院側が教職員向けに通知したという7月31日付の文書によると、理事会で夏季賞与は基本給の0・9カ月分でいったん決定した。「コロナ感染症拡大に伴う様々な心労・負荷に対する慰労を込めて」0・1カ月分を上乗せし、合計で1カ月分を支給することにしたという。

 病院側は具体的な支給額などを明らかにしていない。関係者によると、昨夏のボーナスは看護師が2・1カ月分、医師や技師らほかの職員は1・8カ月分だったという。1カ月分は前年実績のほぼ半分で、看護師の支給額は平均で20万円台になりそうだ。医療従事者の待遇が悪化していることを示している。