異例の夜通しとなった、大阪地検による「森友学園」(大阪市淀川区)への家宅捜索。20日朝、学園の籠池泰典・前理事長は急きょ会見を開き、激しく捜査を批判した。

 「警察でなく、どうして特捜(地検特別捜査部)が入ってくるのか。国策捜査だ」。森友学園の籠池泰典・前理事長(64)は20日朝、大阪府豊中市の自宅で一部メディアを除いた記者会見を急きょ開き、自説を展開した。

 地検の係官らが家宅捜索を終えて引き揚げてから6時間ほど。スーツにネクタイ姿で和室に現れた籠池氏は、5時間ほどに及んだ自宅の捜索への立ち会いに疲れた様子も見せず、落ち着いた口調で見解を述べ始めた。

 通常国会閉会に伴う安倍晋三首相の記者会見の中継が終わってまもなく捜索が始まった点については「会見直後という捜査手法には強烈な違和感を覚える」と語った。

 さらに、安倍首相夫人の昭恵氏を名誉校長に迎えて小学校建設を進め、国有地の格安買い取りが実現した経緯に言及し、これが「森友学園疑惑の本筋」と強調。「(安倍首相の意思を)忖度(そんたく)する形で全てが動いたと今も認識している」と述べた。

 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設問題に絡み、「行政がゆがめられた」と証言した前川喜平・前文部科学事務次官が安倍首相や菅義偉官房長官らから批判や攻撃を受けていることにも言及。「トカゲのしっぽ切りをされているのは私だけじゃない。こういうやりかたは、民主主義の国家ではちょっと考えられないんじゃないですか」と批判した。