東京・築地の火災から一夜明けた4日、築地場外市場の一角には、焦げた臭いが漂っていた。付近には消火活動で使われた泡が散乱し、焼けたいすや厨房(ちゅうぼう)器具などが店頭に散らばっていた。朝から消防と警察が現場の実況見分を始め、被災店舗の店主らが立ち会った。

 「ここでの建て直しは難しいだろう」。焼けた店舗で50年ほど働く従業員の60代男性は4日、厳しい表情で話した。仕事を終え、自宅でテレビを見て火災を知った。すぐ駆けつけたが、片側3車線の道路の反対側から見守るしかなかった。

 4日朝、店に入った。1階の売り場は、火災は免れたようだが、消防の放水で水浸し。もう売り物にならないだろう。2階の事務所は屋根が落ちていると言われ、危険で入れなかった。パソコンなど商売道具は絶望的だ。週明けから、区の駐車場で仮設店舗を開く。「先を見つめないといけない」

 火災から一夜明けたが、周辺にはまだ焦げた臭いが漂う。消火の泡が散乱し、焼けたいすや厨房器具が散らばる。火事にならなかった周辺の数十店もシャッターを閉めて営業を見合わせた。