東京都中央区の築地場外市場で店舗7棟が全焼する火災があったことを受け、東京消防庁は9日、場外市場にある飲食店などの立ち入り検査を始めた。対象は約500の事業所。8月末までに点検を終え、検査結果を市場側と共有する。

 今回の火災の原因は、店舗内のコンロ周辺の熱が近接する壁に伝わってこもり、自然発火する「伝導過熱」だった疑いがあることが、警視庁などの調べで明らかになっている。

 立ち入り検査では、消防職員が温度を測れる装置を持って店舗内に入り、コンロや鍋に近い壁付近の温度などを測定。使用しているコンロと鍋がどのくらい壁から離れていれば安全なのか助言した。また、伝導過熱の特徴などが書かれたリーフレットを配布し、店内の消火器の位置や使い方を確認した。

 京橋消防署の佐藤雄二予防課長は、「木造で小規模な店舗も多いので、防火と安全を指導していきたい」と話した。