台湾の先住民の言葉や文化を伝えるラジオ局が9日、当局の支援で開局した。台湾には中華系の人々以外に、南洋系などとされる計16民族の先住民(約55万人)が暮らす。蔡英文(ツァイインウェン)総統は開局に合わせて生放送に出演し、「ラジオには、先住民の文化を伝承していく責任がある」と語った。

 台湾には、以前から先住民向けのテレビ放送はあったものの、山岳地帯などでは見られず、課題となっていた。ラジオは現時点で14言語で放送され、将来的には16言語全てに対応する。ニュースや民族音楽、語学番組などを流すという。

 この日は「国際先住民の日」。蔡氏は昨年8月、先住民に対する歴史的な差別を当局として初めて公式に謝罪し、権利回復や文化保護を進めている。(台北=西本秀)