520人が亡くなった日本航空ジャンボ機の墜落事故から12日で32年になる。前日の11日、現場となった群馬県上野村では、遺族らが川に灯籠(とうろう)を流して犠牲者の冥福を祈った。

 墜落時刻の午後6時56分に合わせ、御巣鷹の尾根のふもとを流れる神流(かんな)川の水面で、オレンジ色の光が揺れた。雨のなか、遺族らは「忘れない」「後世につなぐ」などと書かれた灯籠を流して、手を合わせた。

 妹の知美さん(当時16)と薫さん(同14)を亡くした堺市の山岡直樹さん(50)は「心に開いた穴は今もふさがりません」と話した。

 JR宝塚線脱線事故や東日本大震災などの遺族も集まり、風化にあらがい、教訓を伝え続けることを誓い合った。(伊藤嘉孝)