群馬県沼田市内の施設から行方不明になった女性(86)を、県警が発信しているメールを手がかりに発見した同市内の親子に対し、沼田署は12日、「行方不明者の捜索は時間との勝負であり、適切な対応だった」として感謝状を贈った。

 同市下沼田町に住む会社役員の戸部佐知子さん(47)と長男で高校3年の圭祐さん(17)、次男で中学2年の耀大さん(13)。8月17日午前、佐知子さんの夫で同社役員の賢次さん(43)が運転する車で、家族で墓参りをしていたところ、佐知子さんの携帯電話に行方不明者の発生を知らせる県警の「上州くん安全・安心メール」が入った。

 佐知子さんが不明者の特徴を読み上げていたところ、通りかかった町田町の橋の上に女性の姿が。特徴にあった「赤い靴」だったことに圭祐さんが気付いて急いで引き返し、同署に連絡して到着を待った。一見しただけでは散歩途中の普通の高齢女性にしか見えず、「メールがなかったら通り過ぎていただろう」と話す。

 佐知子さんが県警のメールを登録したのは、子どもたちが市外の学校に通うようになって、学校経由の様々な情報が届かなくなったためだ。県警のメールで行方不明者の情報が届いたら、会社の従業員にも「見かけたら連絡を」と告げて送り出しているという。

 県警によると、7月末現在で約4万5千人が登録している。