岡山県新見市神郷油野(しんごうゆの)にあるアマゴの養殖場から、稚魚約2万匹が姿を消した。山あいを走る県道に面した池で稚魚が育てられていたが、今月4日、経営する男性が池がもぬけの殻になっていることに気づいた。男性は11日に新見署に被害届を提出。同署は稚魚が盗まれた可能性もあるとみて、慎重に捜査を進めている。

 養殖場は新見インターチェンジから車で約30分の場所にある。二つの池で約4万匹の稚魚を育てていたが、そのうち一つの池の約2万匹(1匹約10センチ)、計約400キロ分の稚魚が突如としていなくなった。

 池は直径約10メートル、深さ約1メートル。鳥よけ用のネットはあるが、柵などはなく誰でも立ち入ることができる。養殖場を経営しているのは新見市に住む男性(29)。同市の地域おこし協力隊員だった2014年春から養殖を始め、池は一人で管理してきたという。

 男性によると、4日朝、池を見に行くと稚魚がいなくなっていたという。その日以前に池を見たのは9月29日昼ごろで、その時は異常はなかったという。男性は突然の出来事に驚きつつ、朝日新聞の取材に「池はコンクリートで囲っている。稚魚が逃げたとは思えない」と話した。稚魚は20センチほどの大きさまで育てて、来年春ごろに出荷予定だったという。