10日午前10時ごろ、群馬県の草津白根山付近で県防災ヘリ「はるな」が行方不明になり、同県中之条町で墜落しているのが見つかった。県によると、県防災航空隊の隊員4人と消防職員5人の計9人が搭乗しており、うち2人の死亡が確認された。

 県によると、ヘリは隊員4人を乗せて同日午前9時15分に前橋市の群馬ヘリポートを離陸。20分後に同県長野原町の西吾妻福祉病院で吾妻広域消防本部の職員5人を乗せて再び飛び立ち、新潟、長野との県境の山岳地帯へと向かった。11日に全線開通する「ぐんま県境稜線(りょうせん)トレイル」を上空から視察するなどし、午前10時45分に群馬ヘリポートに戻る予定だったという。

 県のホームページによると、はるなは定員15人で全長17・1メートル(ローター含む)。

 群馬県から防災ヘリ業務を請け負う東邦航空(東京)は10日午後、報道陣の取材に応じ、墜落したとみられる防災ヘリ「はるな」には、同社が派遣したパイロットと整備士の男性2人が搭乗していたことを明らかにした。

 同社の土井正志総務部長によると、県防災航空隊に5〜6人を派遣しているという。飛行目的など、詳細は運航を管理する県が決めており、詳細はわからないという。

 同社を巡っては、群馬県上野村で昨年11月に起きたヘリ墜落事故で規定通りの整備が行われていなかったとして、国土交通省から事業改善命令を受けていた。この点について、土井部長は「一斉点検整備を全社的に行った。県の航空隊も通常の耐空検査もしているはずだ」と述べた。

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 防災ヘリ「はるな」に搭乗していた9人は次の通り(群馬県発表)。

 天海(あまがい)紀幸機長(57)▽沢口進(すすむ)整備士(60)▽小沢訓(さとし)隊長(44)▽岡朗大(あきひろ)隊員(38)=以上、群馬県防災航空隊

 田村研さん(47)▽水出(みずいで)陽介さん(42)▽塩原英俊さん(42)▽黒岩博さん(42)▽蜂須賀雅也さん(43)=以上、吾妻広域消防本部