名古屋市千種区の東山動植物園で、死んだワニの胃から硬貨330枚以上が見つかった。園への取材でわかった。

 東山動植物園によると、5月に死んだ雄のミシシッピワニの「ミッピー」を獣医師が病理解剖をしたところ、胃から10円玉などの硬貨が見つかったという。溶けかけた1円玉やゲームセンターで使うメダルもあった。死因は老衰で、硬貨ののみ込みとは直接関係しないという。

 ワニは丸のみしたエサを胃ですりつぶすために、石などをのみ込む習性があり、胃から異物が見つかることは珍しくない。園では5年以上前からワニのいる池に硬貨を投げ込まないよう、貼り紙で注意を呼びかけていた。

 「ミッピー」は1965年に来園。死んだ時の年齢は54歳以上とみられ、長寿のワニで知られていた。園の担当者は「観光地などの池に硬貨を投げ込む感覚か、物を投げ込んでワニの反応を見る目的で来園者が投げ込んでいたのかも」と分析。「自然にないものは与えず、ありのままのワニをみて楽しんで欲しい」と話した。(藤田大道)