筑波大から仏東部ブザンソンに留学していた黒崎愛海(なるみ)さん(当時21)が2016年12月から行方不明になっている事件で、仏検察は10日、チリ人で元交際相手のニコラス・セペダ・コントレラス容疑者(28)の身柄引き渡しをチリに求める手続きに入ったと発表した。近く仏外務省を通して正式に要請するという。

 チリ検察は「容疑者と事件の関連を示す証拠は示されていない」との立場で、仏の要請に応じる可能性は低いとみられる。身柄が引き渡されなくても、被告不在のまま仏で刑事裁判が開かれる見通しだ。

 仏検察は今年4月、殺人容疑で国際指名手配しているセペダ容疑者にチリ当局を通してチリで尋問した。容疑者は黙秘したという。(パリ=疋田多揚)