日本学術会議の会員候補6人を菅義偉首相が任命しなかった問題で、梶田隆章会長は8日、記者会見で、「6人が任命されないままになっていることを残念に思う」と述べ、21日から始まる総会で任命拒否問題の解決を求める決議をする考えを示した。また、この日の幹事会で、「現在の国の機関としての形態がふさわしい」などとする組織の見直し素案をまとめた。こちらも総会で正式決定する。

 梶田会長は、会員の欠員が続く状況を「重大な問題」とし、引き続き6人の任命を求めていく。その上で、会員候補の選考方法について「(国との)事前のすりあわせや、定員を超えた推薦のような法的に規定されていないことについて、少なくとも現段階では考えていない」と述べた。

 素案は、現在の国の機関としての形態は、ナショナルアカデミーの役割を果たすのに「ふさわしく、変更する積極的理由を見いだすことは困難」とした。一方、国の機関以外を採用する場合は「個別の法律を制定して特殊法人とする余地がある」と加えた。(桜井林太郎、嘉幡久敬)