大地震で荒川の底が抜け、地下の鉄道トンネルに水が流入したらどうなる?

 そのとき威力を発揮するのが、トンネルの両端に設置されている「防水ゲート」だ。扉がトンネル全面をほぼ覆い、流入した水が線路や駅に広がるのを防ぐ。

 23日未明、埼玉県川口市の埼玉高速鉄道(東京都北区・赤羽岩淵―さいたま市・浦和美園)の川口元郷駅近くで、この防水ゲートの開閉訓練があった。

 東京と埼玉を結ぶ同鉄道は、都県境を流れる1級河川の荒川など三つの川の下の鉄道トンネルを走る。

 この日の訓練は、最終電車が通過した後の午前1時半、電車の運転士がトンネルでの出水を発見したとの想定で始まった。指令所から現場の担当者に防水ゲート閉扉の指示が出ると、トンネル左右の壁沿いにある高さ4・8メートル、幅8・4メートル、重さ27トンの2枚のゲートがゆっくりと動き始めた。