東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会議出席のためフィリピン・マニラを訪問中の河野太郎外相は7日午前、米国のティラーソン国務長官と初めて会談した。北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受け、国連安全保障理事会で新たに採択された北朝鮮への制裁決議を各国が着実に履行するよう、日米両国が連携していくことで一致した。

 日本政府の説明によると、河野氏は会談で「新たな決議の採択を歓迎する」と発言。ワシントンで8月中旬にも開催を予定している外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)で、日米同盟に基づく抑止力向上に向けて具体策を協議することを確認した。

 日米外相会談に先立ち、両氏は豪州のビショップ外相を交えて日米豪閣僚級戦略対話を開催。北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を含むミサイル開発について、「最も強い言葉で非難する」と明記した共同声明を発表した。

 声明では、各国に安保理の制裁決議の厳格な履行を要請するとともに、北朝鮮に非核化に向けた措置を直ちにとるよう強く求めた。

 一方、中国が軍事拠点化を進める南シナ海をめぐっては、「現状を変更し緊張を高め得る威圧的な一方的行動に強く反対する」と明記。すべての当事者に、国際法に従って紛争を平和的に解決するよう求めた。

 河野氏は英語に堪能なため、日米豪閣僚級戦略対話、日米外相会談とも、すべて通訳を介さず直接英語でやりとりしたという。(マニラ=松井望美、峯村健司)