島尻安伊子(あいこ)・元沖縄北方相を、江崎鉄磨・沖縄北方相の大臣補佐官に引き続き起用する方針を政府が固めた。沖縄では、自民党の選挙区選出の国会議員は現在ゼロ。安倍政権と翁長雄志(おながたけし)知事が米軍普天間飛行場の移設計画をめぐって対立する中、政権に近い島尻氏の政治活動の足場を確保する狙いが政権側にある。

 島尻氏は2007年から参院議員を務め、昨年7月の参院選では現職の沖縄北方相として3選を目指したが、辺野古移設反対の新顔に敗れ落選した。沖縄振興に取り組んだ実績を買われて昨年8月に大臣補佐官に任命された。政府の沖縄政策を事実上取り仕切る菅義偉官房長官にも近く、直接やりとりできる間柄だ。

 5月に東京で開いた島尻氏のパーティーには菅氏のほか自民党の派閥の領袖(りょうしゅう)クラスが顔をそろえており、政府関係者は「島尻氏に、比例区を含め次期衆院選で立候補を打診する可能性もある」と話す。(山下龍一)