新型コロナウイルスの独自の対策事業として、山形県鶴岡市は23日から市民向けに「プレミアム付飲食券」の販売を始めた。ところが希望者が多くて混乱、急きょ、応募抽選方式に変更する事態となった。

 「飲食券」は、売り上げが落ちた市内飲食店の支援が狙いで、1セット6千円の飲食券を3千円で市民に販売する。市は、約1億円の事業費を付けた。

 「密状態を避ける」ため、販売開始の23、24日は小真木原公園でのドライブスルー方式を採用。ところが初日のこの日、周辺道路が大渋滞し、購入希望者に行き渡らなかった。市役所には苦情電話も殺到した。

 市によると、開門予定の午前8時半前までに多くの車が集まったため、開門は約30分、販売開始は2時間近く早めて対応。午後3時までの販売予定だったが、午前10時半に閉門し、正午前には用意した1万セットが売り切れた。園内に400台分の待機場所も確保したが、入場できなかった車で周辺道路が大混雑したという。

 皆川治市長は「想像以上に多くの車が集まった。見通しが甘く、市民に迷惑をかけた」と謝罪した。

 市は、24日もドライブスルーで1万セットを販売予定だったが、急きょ中止を決定。25日以降の地域庁舎窓口などでの販売も取りやめ、応募による抽選方式で残る2万セット余りを売ることにした。(佐藤孝則)