2020年東京五輪のゴルフ会場になる霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)は20日、臨時理事会を開き、女性を正会員として認めていない規則を変更することを決めた。国際オリンピック委員会(IOC)は、男女平等の実践などを掲げる五輪憲章に抵触するとして規則変更を求め、現状のままでは会場を変える可能性も示唆していた。

 霞ケ関CCには総会などで議決権のある正会員が約1250人いるが、全て男性だった。「一定の年齢(30歳)に達した男子とする」という文言の「男子」を「者」とするなど細則の3カ所を改正することで、女性にも門戸を開いた。

 霞ケ関CCの今泉博総支配人は「時代の流れなどを考え、五輪をやるやらないに関係なく、もっと女性に道を開くという意見で一致した」と話した。決定を受け、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長は「心から敬意を表するとともに、会員の皆様のご協力に感謝したい。世界に誇れる霞ケ関カンツリー倶楽部のコースで世界のアスリートが最高の競技ができることは、日本の誇りでもある」などとするコメントを出した。小池百合子・東京都知事も「英断に敬意を表するとともに、会員の皆様の努力に感謝します。日本を代表するゴルフクラブの実績が、ダイバーシティー(多様性)の実現を促進させることを期待し、東京大会のレガシーになると確信します」と話した。

 霞ケ関CCが東京五輪のゴルフ会場に決まった12年以降、女性会員の件が問題視されることはなかったが、今年に入り、小池都知事が「女性が正会員になれないのは非常に違和感を感じる」と発言。これをきっかけに、IOCも強い姿勢で改善を求めていた。

 伝統を重んじる霞ケ関CCに元々、差別的な意図はなく、議決権のない家族会員などで女性も200人超在籍している。日本ゴルフ協会などに選ばれ会場を貸す立場だった名門プライベートコースは一方的に非難されることになり、態度を硬化させる会員もいたが、3回の説明会で意見を募り、最終的には理事会で規約変更を決めた。