7日に開幕する第99回大会。打者の主役を追った。

 横浜の4番増田は強豪打線でもひときわ輝く打者に成長した。もともと三振は少ないが、さらに対応力向上に取り組んだ。全国的に重いバットを振り込む選手が多いなか、軽い木製バットで鋭く振る感覚を体にしみ込ませた。神奈川大会は個人最多記録に並ぶ5本塁打を放ったが、「打率、打点にこだわる。一つでも多く勝って暴れたい」と意気込む。

 史上初の2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭の1番藤原は2年生ながら打線に勢いをつける役目を果たしている。「一回の攻撃が大事。緊張するし、集中して打席に入る」。練習を重ねた体はさらに締まって磨きがかかった。大阪大会は強打に加え、6盗塁。「練習のダッシュ20本目で5秒7が出たので、5秒6も出せる」と自信たっぷりだ。

 通算60本塁打の盛岡大付の3番植田は打つ気満々で打席に入る。だが、少しだけ心境に変化が。「何でも思い切り振っていたが今年は2死二塁、2ストライクでの軽打も練習した。まあ、芯を食ったらスタンドにいってしまうんですけど」と。花咲徳栄の3番西川は足が速く、しなやかな打撃が売り。帽子のつばには「本能」と書き、「全打席でアウトにならない打撃をしたい。四球は好きではない」と言い切る。

 作新学院の3番鈴木も俊足好打の打者だ。昨夏は全国制覇を経験し、「大観衆のなかでプレーした経験を生かしたい」と言う。北海の3番川村は昨夏の準優勝メンバーで2本塁打を記録。「勝てる打撃をしたい」と雪辱を誓う。

 中京大中京の4番鵜飼は通算56本塁打の強打者。足のケガで愛知大会は打率1割台と低迷したが、巻き返しを目指す。神戸国際大付の4番猪田は兵庫大会で4本塁打、14打点。広角に打ち分ける練習の成果を甲子園でも見せるつもりだ。(坂名信行)

■注目打者の地方大会成績

名 前(チーム)    打率  打点 本 四死球 三振 盗塁

川村★(北海)    .545 12 4  11  2  0

植田 (盛岡大付)  .364  9 4   3  0  2

鈴木★(作新学院)  .565  5 0   4  6  8

西川★(花咲徳栄)  .500 18 4   6  1  2

増田 (横浜)    .600 11 5   6  3  4

鵜飼 (中京大中京) .190  2 0   4  1  0

藤原★(大阪桐蔭)  .455 11 3   5  3  6

猪田 (神戸国際大付).450 14 4   4  2  1

★は左打ち