(9日、高校野球 松商学園12―3土浦日大)

 キーワードは2秒――。「相手投手はセットポジションに入って2秒で投げ始める。牽制(けんせい)がくるとすれば、セットに入った直後だけだ」。松商学園1番の井領、2番の渡辺、9番の北原。俊足トリオは土浦日大の試合の映像を見て、話していた。

 その分析がピタリ。序盤からかき回した。一回、左前安打で出塁した渡辺が悠々二盗。後続の連打で本塁生還。二回は北原、四回は再び渡辺が盗塁し、小刻みに加点していった。

 「憧れの大舞台だから、いつもより思い切って走れた」と渡辺。小学生の頃、野球の走塁を磨くために陸上クラブに。爆発的なダッシュ力と崩れない前傾姿勢が今に生きる。七回はバント安打を決め、八回は浅い左前安打で二塁からかえった。短距離選手のように塁と塁を駆け回り、好走塁でチームを勢いづけた。

 長野大会のチーム29盗塁は、49代表で最多。初戦から最大の強みを見せつけた足立監督は「選手たちが普段通り、自然体でやってくれた」と喜んだ。(波戸健一)

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 ○青柳真(松) 一回にバントを素早く処理し併殺に。11奪三振で完投。「一球を大切に、冷静にやれた。守備は自分で自分を助けられる」