(9日、世界陸上・男子200メートル)

 男子200メートルで今季世界最高(19秒77)の記録を持つマクワラ(ボツワナ)が9日夕、前代未聞の1人だけの予選を突破。準決勝もクリアして決勝に進んだ。

 感染性の病気で7日の予選、8日の400メートル決勝の棄権を強いられた。英国の保健局の指針にある「48時間の隔離」を経たこの日、1人だけで走り、20秒53かそれを上回るタイムなら9日夜の準決勝に進める救済措置が取られた。

 孤独な予選を20秒20で走り終えると、健康を誇示するアピールか、腕立て伏せを5回。迎えた準決勝は20秒14の1組2着で決勝の切符をつかんだ。「心の傷は癒えず、憤りを抱えて走っている。得意な400メートルを走らせてほしかった。誰の判断かは知らないが、僕は元気だ」と、怒りを力に転化していた。(稲垣康介)