(11日、高校野球 秀岳館6―4横浜)

 九回2死、横浜の増田が打席に立つと、満員の観衆がひときわ沸いた。「最後かもしれないと思って、思い切り打った」。しかし、チェンジアップをとらえきれず左飛。大会屈指のスラッガーの夏が終わった。

 神奈川大会では個人最多記録に並ぶ5本塁打。この日、期待された一発は出なかったが、五回には直球を中前に運ぶと、自身の判断で三盗も決め、本塁を踏んだ。「自分のプレーで流れを取り戻したかった」。だが終盤の反撃も及ばなかった。

 卒業後の進路を問われると、プロ志望を明言した。「増田選手になりたいと思われるような勝負強いバッターになりたい」

■横浜・福永、3点本塁打放つも「悔しい」

 追撃の一打は完璧な当たりだった。七回2死一、三塁、横浜の主将福永は「打った瞬間にわかりました」。左中間越えの3点本塁打で2点差に詰めたが、届かなかった。「本塁打よりも負けたことが悔しい。ミスが出て、防げる点を防げなかった。勝てた試合だった」。最後まで主将としての反省が口をついた。

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 ●平田監督(横) 「大事なところで経験不足、力不足が出た。甲子園で常に試合をしているチームと、そうでないチームの差でしょう」