(11日、高校野球 智弁和歌山9―6興南)

 三回、一挙6点を奪われた。だが、そこからが智弁和歌山の強打の見せどころだった。

 四回に2点を返すと、五回は無死一塁。左打席の3番林は「芯で捉えればどこにでも放り込める」と、外角の直球にためた力を思いっきりぶつけた。中越えに2点本塁打。「打つべきやつが打てばチームは乗る」と高嶋監督。この回、7番冨田にも2点本塁打が出て、同点。八回は、林の高々と打ち上げる中犠飛で加点するなどパワーで劣勢を跳ね返した。

 甘い球は本塁打を狙っていく。智弁和歌山は強打の歴史を作ってきた。この試合も5併殺を奪われたが打ち勝った。夏の甲子園では、2011年以来の白星。高嶋監督は言う。「練習だけ見れば、能力は過去の選手と遜色はない。だが、まだ試合ではね。それでも今年のチームはちょっとだけしぶといかな」(坂名信行)

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 ○北(智) 先発するも三回に3連続四球などで6失点。「みんな『絶対に逆転できる』と言ってくれた。野手と(救援した)平田に助けられました」