(12日、高校野球 仙台育英15―3滝川西)

 走者は出すのに、崩れる気配がない。仙台育英の長谷川はピンチとは無縁だった。

 一から四回まで先頭打者に出塁を許した。二、三、四回は四球。「僕に四球はつきもの」と気にしない。ただ、力を抜く意識を強めて、コースを狙った。

 今春の選抜では屈指の左腕として注目されたが、初戦敗退。同点の九回1死で走者を出したところから崩れた。「三振を狙って、力任せだった」。大会後に佐々木監督から勧められたのが、「8割投法」。この日、成果が表れた。制球重視でテンポがいいから、守備も乗っかり、3併殺。六回まで滝川西に二塁を踏ませなかった。

 春から変えたスタイルがはまり、6回無失点。打っては二回に3ラン。なにより、この代の仙台育英にとっては甲子園初勝利だ。「この流れにのっていきたい」と長谷川。自信を深める夏の初陣となった。(小俣勇貴)

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 ○佐々木監督(仙) 「こんなに打てるとは意外だった。二回までに5点差をつけられたことが、長谷川にもチームにも安心感を与えた」

 ○山田(仙) 一回に2点本塁打。「ホームランて手応えじゃなかったけど、審判を見てわかりました。次の試合も打って、ピッチャーを楽にしたい」