プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)第1ステージが14日から始まる。セは2位阪神と3位DeNAが甲子園で対戦。先に2勝したチームが最終ステージへ進む。13日は両チームが短期決戦に向けて最終調整を行った。

■帰ってきたメッセンジャー「投球に集中」

 先発投手が予告されないセ・リーグのCS。阪神の第1戦の先発は、右足腓骨(ひこつ)の骨折から復帰したメッセンジャーが有力だ。

 8月10日の巨人戦で、右くるぶし付近にライナーが直撃した。そのまま降板。翌日、骨折が判明した直後から「CSまでに戻ってこられたら、投げる」とチームメートには誓っていた。

 目標を定め、たどり着くまでの道筋を描く。その後の動きは、合理的だった。

 同月16日、米国で右足の診察と治療を受けるために一時帰国。手術を受け、ボルト5本とプレートで患部を固定し、再来日した。CSに間に合わせるためのプログラムも、米国内で作ってもらった。日本でのリハビリ初日だった8月末、ブーツのような固定器具を右足に装着し、早くもキャッチボールを再開した。

 1軍での復帰登板は、レギュラーシーズン最終戦だった今月10日。最速は151キロを計測し、4回を投げた。そこから、わずか中3日。ただ前回は57球と球数は少なく、「長めのブルペン調整のような感じ。必要なら、どんどん使ってほしい」と投げたがっている。13日はキャッチボールなどで調整し「ここで投げるために、一生懸命準備してきた。自分の投球に集中したい」と語った。(井上翔太)

■情報戦展開のラミレス監督

 DeNAは「4番筒香」で勝負する。今季は夏場から3番で起用されたが、レギュラーシーズンの残り5戦で4番に復帰。ラミレス監督は「筒香を4番に置いてCS出場を決めた。CSも4番でいく。やってくれると思う」と明言した。

 一方、情報戦も気にしている。先発は今季の甲子園3戦3勝の今永が有力だが、かねて「突拍子もない起用もある」と語っていて、ウィーランドや井納も候補だ。この日の練習では、それぞれ別々に体を動かした。捕手については「得点できないと勝てないし、守らないと勝てない」とはぐらかし、打力がある戸柱と守備力が高い嶺井について「可能性は半々」とだけ語った。阪神の先発が予想されるメッセンジャーについて聞かれても、「彼かどうかはわからない」と素っ気なかった。