平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)は16日に行われる。金メダル争いは、右足首の故障からの復帰戦で66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(トヨタ自動車)、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ネーサン・チェン(米)が軸になるだろう。

 「日本がまだ金メダルを取れていない。責任や重圧は」。15日、練習後に報道陣から質問を受けた羽生は「特にないです。誰が取ろうが、僕も取ります」と即答した。

 この日、羽生は時にニコニコと笑いながら滑っていた。自分に集まる注目、4カ月ぶりの実戦となる五輪を迎えるという状況を、楽しんでいるかのようだった。

 練習では約20本もジャンプに挑み、4回転ループも一度だけ成功した。跳ぶ可能性を聞かれて「はい」と応じた。気になるのはスタミナ。練習では、単発のジャンプはきれいに決めていた。ステップやターンを繰り返して息が上がった演技後半に、いいジャンプを跳べるかどうか。

 宇野は4回転やトリプルアクセル(3回転半)からの3連続ジャンプなどを決めていた。優勝候補が一堂に会して練習する状況に「久々に楽しいというか高まった感じ。(練習後すぐに)こんなにやる気が出たのは久々」と高揚感を口にした。

 宇野は、久しぶりに会った羽生に「団体戦、よくあの中で頑張ったね」と声をかけてもらい、「失敗すると思ったけどできました」と答えたという。好調をキープしており、「不満をもっているところはない」と言い切った。田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は団体戦で4回転が決まらなかった悔しさをぶつける機会でもある。練習でいいジャンプを跳んでおり、「この感覚を本番でも」と誓った。(後藤太輔)