中国重慶市トップの孫政才・同市共産党委員会書記が解任された人事で、新たに同市トップに任命された陳敏爾・貴州省党委書記が出席した15日の同市幹部会議について、中国メディアは孫氏に関係する陳氏らの発言を一切報じていない。トップが交代する際の幹部会議では、後任者が前任者の功績をたたえるのが一般的だけに、異例な人事をうかがわせる動きとしてさまざまな観測が出ている。

 同日の幹部会議では、陳氏のほか、趙楽際・党組織部長と張国清市長の3人が壇上に座ったが、孫氏の姿はなかった。中国国営メディアは、陳氏が「重慶市党委書記を任された責任の重さを痛感しているが、党の信頼、民衆の期待に絶対に背かない」などとする演説を詳しく報じたが、孫氏について触れた部分はまったくない。張市長も「全力で陳同志の仕事を支持し、重慶の改革発展に向けて力を合わせる」などと述べたが、孫氏に向けた言葉は伝えられていない。

 これとは対照的に、貴州省で同日に開かれた幹部会議では、陳氏の後継で同省党委書記に任命された孫志剛・同省長が「陳同志の指導の下で仕事ができて幸運だった。能力が高く、誠実なリーダーだ」と前任の陳氏を絶賛している。