北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相が6日未明、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)に出席するためマニラに到着した。7月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を2度発射し、国際的に孤立状態にある中、局面を打開する狙いがあるとみられ、日米韓外相との接触が実現するか注目される。

 李氏は北京経由でマニラ国際空港に到着し、要人専用の出入り口からドイツ製高級車で市内に移動した。宿泊先のホテルでは約50人の報道関係者が待ち受けた。「(国連安全保障理事会の)対北朝鮮制裁が秒読み段階に入っているが、どう思うか」との記者からの「声かけ」に対し、李氏は笑顔を崩さないまま、無言で通り過ぎた。

 ARFは、北朝鮮が参加する唯一の安全保障問題を話し合う多国間会議で、ASEAN加盟10カ国と日米中韓などの外相が参加する。5日、マニラに着いた韓国の康京和(カンギョンファ)外相は記者団に、李氏との南北外相会談の実現に意欲を示したが、北朝鮮外交団の1人は「会談の計画はない」と語った。北朝鮮は一連の会議で、自国の核・ミサイル開発の正当性を主張するとみられる。(マニラ=武田肇)