パリの観光地エッフェル塔で5日夜、刃物を持った男が警戒にあたっていた治安部隊に逮捕された。けが人はなかった。男は「兵士に対するテロを起こすつもりだった」と供述しているといい、検察の対テロ部門が捜査に乗り出した。

 仏メディアによると、男は10代後半のフランス人で、保安用のゲート部分で担当者になぐりかかり、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んで刃物を取り出したという。パトロール中の兵士が刃物を手放させ、取り押さえた。

 事情聴取に対して、過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバーとつながりがあるとも話しているという。精神系の疾患で入院していたとの情報もある。

 パリでは、2015年秋の同時テロ直後から非常事態が続いている。パリでは今春以降も、ノートルダム寺院前で警察がハンマーを持った男に襲撃されたほか、シャンゼリゼ通りで警官が射殺されたり、憲兵隊の車列に車が突っ込んだりする事件が起きている。(パリ=青田秀樹)