米国のトランプ大統領と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は7日午前、電話で約1時間会談した。トランプ氏は北朝鮮に対する新たな国連制裁決議について「非常に重要な状況の変化があった」と指摘。米韓は北朝鮮に最大限の圧力と制裁を加えていくことで一致した。韓国大統領府が発表した。

 今月下旬に行う定例の合同軍事演習にあわせて、北朝鮮が更に挑発を行う可能性に備えた協力を進めるとした。韓国が開発できる弾道ミサイルの弾頭重量の制限を緩和する方向で、米韓協定を見直す方針でも一致した。

 文氏は米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD(サード))について、発射台の暫定配備数を2基から6基に増やす方針を改めて強調。早期に現地住民らと協議し、理解を求める考えを示した。原子力潜水艦の導入を検討する考えも示した。

 トランプ氏は、韓国が北朝鮮に提案した軍事会談や赤十字対話を巡る北朝鮮側の反応に関心を表明。文氏は「対話の門を開けていることを示す必要がある。半島で戦争が再び行われてはならない」とし、今後も南北対話の方針を維持する考えを示した。

 一方、トランプ氏は米韓自由貿易協定(FTA)について「米国は米韓同盟のために膨大な国防予算を支出している。膨大な対韓貿易赤字を是正するため、米韓FTA改定が必要だ」と改めて強調した。文氏は「双方が更に互恵的な方向に発展できるよう努力したい」と述べるにとどめた。

 文氏は安倍晋三首相とも電話会談を行い、北朝鮮問題などについて意見交換する予定だ。(ソウル=牧野愛博)