パリ西部のルバロワ・ペレで9日午前、テロ対策で巡回中の兵士に車が突っ込んだ。兵士16人中6人が負傷し、うち3人が重傷。仏当局は同日午後、事件に関与した疑いがある男を逮捕した。テロの可能性があるとしてテロ対策部門が捜査している。

 ルバロワ・ペレのバルカニー市長によると、駐車していた車が突然動きだし、兵士に向かってきた。事故ではなく、故意の可能性が高いとみている。男はそのまま車で逃走した。その後、特殊警察部隊が、関わった可能性がある男を仏北部の幹線道路上で発見。銃で撃ち、拘束した。

 フランスでは、テロが相次いだ2015年以降、兵士による巡回を強化している。一方で今年に入り、パリのシャンゼリゼ通りで憲兵隊の車列に乗用車が突っ込むなど、兵士や警官を狙ったテロ事件も起きている。パーリー国防相は「卑劣な犯行だ」と批判した。(ブリュッセル=津阪直樹)